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おうちでワニごはん

VOL.03 麻薬の密輸みたい

2009.09.18 Fri
半解凍で切れ

野菜はそろった。次はワニ肉。
リックサックから、ぐるぐるとタオルに巻かれた白石の手持ちワニ肉を取り出し、ミイラの包帯のようにくるくるとほどいていく。

手持ちのワニ肉 左が尾びれ 右が上質肉 さあ切りますよー  脂肪たっぷりのワニ ヌルヌルします 白石家の冷凍庫に入れられていたフィレ肉は、昼から銀座や新宿と白石の取材や打ち合わせに同行し、夕方には、切るのにちょうどいい半解凍状態になっていた。ワニは匂いが少ないので、解凍してもまわりに悟られず持ち運びできる。麻薬の密輸みたいでしょう。

そのフィレ肉を1センチ角に細切る。

田中 「ど、どんな感じですかね?」
白石 「爬虫類の感触と爬虫類の匂い...」
田中 「分んねえよ!」
白石 「匂いは少ないんだけど、触れると匂うんです。毎度の事ながらヌルヌルする〜」
伊藤 「ぬうう、そればっかりは爬虫類だから仕方ないですよ」
白石 「イグアナとかコモドドラゴンとかも切るとヌルヌルするんですかね?」


ほかの爬虫類は切ったことがないので分らないが、ワニは完全解凍してしまうと、ぬるりとしてまるで切れない。半解凍状態で取り出すのがコツなのだ。

ワニは無菌だから大丈夫だ

昨年は、ワニ牧場からワニ肉が届くたびに、何度もワニ料理をふるまった我々だが、実はワニしゃぶか、ワニ鍋くらいしかやったことがない。

一度、伊藤氏の友人、ホテルの調理人にワニ料理の数々を作ってもらったことがあるのだが、部位によって味がだいぶ違うので、素人が扱うにはまだまだ研究が必要なのだ。

爬虫類を切るのにも慣れました ほら、プリプリでうまそうでしょう 黒魔術!? それとも踊っているの!? 伊藤 「結局、一番、簡単でおいしいのは、フィレ肉のしゃぶしゃぶ、スペアリブを使った鍋ですな」

白石 「だけど、最近、『ワニしゃぶやるよー』と私の友人たちに声をかけても、『え〜、またワニィ〜、そろそろ豚にしようよ』って、言いやがるんですよ」

伊藤 「なんと。白石さんの友人たちは、すでにワニ肉にあきてしまったのか。高級牛肉並みに高いのに」

白石 「確かに、毎回、しゃぶしゃぶばかりじゃねえ。とはいえ、ワニ肉のレシピなんてネットに転がってないんですよ」

伊藤 「むうう。だからこそ我々がレシピの提供者となるわけです。ぬ、白石さん、音は調子いいけど、にんじん全く切れてないですよ」

白石 「まな板のカンカンという音がしなくなったときは、自分の指をザクザク切っているときですよ」

伊藤 「血、血はちょっとかんべんしてください!」

白石 「ところでこだわりの伊藤さんのことだから、このにんじん、無農薬ですよね?」

伊藤 「いえ、そのへんのスーパーで買った普通のにんじんです」

白石 「えっ! 皮むくの、めんどくさくて剥きませんでした」

伊藤 「......しっかり洗えば消え去りますよ、ある程度」

いいかげんな料理人ふたりの会話に、しだいに顔が曇っていく田中氏。
だいじょうぶ。ワニは体内で抗生物質を作り出すと言われている地球上で数少ない動物。無菌状態だから、ちょっとくらいの農薬ニンジンが投入されても、なんてことはないのだ。

アドバイザー

小池 勝弘さん 小池ワニ総本舗さん

名前: 小池 勝弘さん 小池ワニ総本舗さん

所在地: 静岡県

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インタビュアー

白石あづささん

名前: 白石あづさ

所在地: 東京

ワニを47都道府県に広めますよ!

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