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 「がちんこ農業生活」そがしんいちインタビュー

世界をまたにかけた逃亡生活

2010.03.09 Tue
農家はいやだ。逃げてやる。
そんなそがさんの小さい頃の夢はパイロット。高校生では考古学者になりたくて大学は考古学部を目指す。もちろん行き先は憧れの東京だ。

ところが受験するときになって父が胃ガンに。心のどこかで、いつか、一生懸命働く両親のトマト農園を継ごうと想う気持ちはあったのかもしれない。家の一大事に考古学はやめて東京農業大学に入学した。

「ところがね、おやじ、すっかり良くなって。だからすぐ継がなくてもよくなったんです」
「じゃあ、東京で就職したんですか?」
「それが、就職する気も起こらない。憧れの東京だったけれど、ゴミゴミしたとこ疲れるんです。かといって新潟は寒いし帰りたくない。いずれは帰ろうと思っていたんですけど、今、帰るとすぐに農業継がされて一生どこにも行けないかもしれない。ならば、逃亡だ!と」
「逃げたんですね。......どのあたりに?」
「アメリカのカルフォルニアです」
「けっこう遠くですね」
「けっこう遠いです」

アメリカに逃げました。 曇りの多い新潟と違っていつもピーカンのカルフォルニア。が、サーフィンしていたわけでもなく金髪美女とたわむれて...いたわけではない。根がまじめなのだろう。逃げたといっても、行き先は農場。農業研修施設で品種改良などを学びながら働いた。

「言葉分からないし、要領悪くてボスには怒られるし、へこみながら新潟に帰りました」
「気が済んだんですか?」
「いいえ。済みません」
「まだ逃げるんですか?」
「アメリカよりももうちょっと遠く...西アフリカのコートジボワールです」

戦争が起きた

逃げる距離がだんだん長くなる。今度は、海外青年協力隊の隊員として向かったコートジボワール。使命は「畑をたがやしている女の人を助ける」ことであった。...が、最初はなんでこんなとこにアジア人が? と首をかしげられた。が、一生懸命、現地語を覚えて、土地のおばあちゃんの手伝いをした。

コートジボワール、内戦を経験。 「熱帯雨林なんです。え?作物がよく育つだろうって? いやいや、雑草の生長が早くて作物が育ちにくいんです。それに比べたら日本の農地は、ほんとに恵まれていますよ」

今も新潟で、おばあちゃんからの差し入れが多いという熟女キラーのそがさん、おばあちゃんにもかわいがられ、地域に溶け込んでいった。 しかし、ある日、市場で聞いた銃声。内戦だ。街の音がピタリとやんだ。2週間、家から出られず食料が尽きかけたころ、フランス軍のヘリに救助されて帰国。

「普段、日本じゃ考えなかったけれど、人間はいつだって死ぬかも。そんな実感が沸きました。そして生きていることに感謝」

セネガルには、バッタ予報もあった。 内戦で居られなくなったコートジボワールから次はセネガルへ。今度は砂漠。水もないし、作物なんて育たない。そのうえ、バッタが大襲来。テレビのニュースでは「首都をバッタが占領」と伝え、バッタ博士が出演して「バッタ予報」を行っている。

「コートジボワール以上に、過酷な土地で、日本って真水があるだけでもすごいと思いました。バッタ襲来で農業はできず、ここでは煙にまかれない煙突つきのカマド作りの指導に切り替えました」

戦争にバッタの大襲来。逃亡というから、南の島でのんびりゴロゴロかと思ったのに、コンプレックスも吹き飛ぶ新潟よりもずっと過酷な土地での逃亡生活。豆ご飯ばかりで体はやせたが、心はひとまわりもふたまわりも強くなって日本に帰ってきたそが青年の農家の長男生活はいかに!?

次は、もう逃げない...はずが...!

アドバイザー

そがしんいちさん

名前: そがしんいちさん

所在地: 新潟県

「農家、ダセー」っていう概念を変えたいんです!

インタビュアー

白石あづささん

名前: 白石あづさ

所在地: 東京都

フリョウノウミンって聞いてたからリーゼントの怖い人が現れるのかと思いきや、そがさんはとっても好青年でした!これからの活躍に期待です。

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占いの人に聞いたら、土か火に関係する仕事が向いてるよって言われたんです。火といえば、消防士でしょ。でも、応募年齢過ぎててあかんかった(笑)。陶芸家、花火師、造園業とかいろいろ考えて、美味しいもの食べるの好きやし、農業がいいかなって思ったんですよね。

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