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今週のZファーマー

佐田聡子さん

ファーマーDATA

名前: 佐田聡子さん そら(愛知県)

看護師を退職したときは「もうやりたくない」と思っていたんですが、農業を始めてから再出発した看護師の仕事は、楽しいんです!

(text by 鈴木和歌奈

仕事の仕組み

2008年田んぼ1反と畑1,3反スタート
月に10日間くらい看護師として働き15日間くらい畑で作業
自然栽培なので、肥料代や農薬代はゼロ円
生産したものをネットなどで直接販売
不定期で料理教室などの農業体験、自然教育、ワークショップ、各種教室の企画・運営も行う

年間スケジュール

日々看護師と畑の手入れを行う
習い事もしつつパン作りや味噌作りなど新しい技を身につける

初期投資
星3つ
手間
星3つ
ギャンブル度
星1つ
難易度
星2つ

VOL.1自然栽培ってなんだ?

2008.10.23 Thu
どんどん上がり続けているガソリン代やものの値段。それにつられて農業界では肥料も農薬も値上がり中です。打撃を受けているのは全国一斉休業した漁業だけじゃない!このままでは農業も大ピンチ!野菜や米も食べられなくなってしまうのでは!?

と思いきや、そんな不安を吹き飛ばす「超エコ」で肥料も農薬も使わない栽培方法があるらしいぞ!その自然栽培を実践している生産グループ「そら」と、そこで野菜作りに取り組む半農半看護師の佐田聡子さんを取材してきました。

その前に、自然農法ってなんだろう?
ということで、まずは、佐田さんが参加している「そら」の代表、二村さんに自然農法について伺いました。

Q:「そら」さんが行っている自然栽培とは、どんな農法なのですか?


当日収穫した野菜をせっせと箱に詰める二村さん 「そら」代表の二村さん:農薬や肥料を全く使わない農法です。厳しい環境に野菜を置く事で、野菜本来の力を引き出し、あとは大地と太陽の恵みだけ。

はっきりした定義はないんですが、環境に負荷をかけない、自然にまかせた農業なんですよ。だいたい農業をやっている人に、無肥料無農薬っていうと「うそでしょ。ホントはチョットくらい使ってるんでしょ?」って疑われます。「お前は詐欺師か」って(笑)。

それくらい、日本では肥料と農薬を使わないと野菜は育たないって思われているんですよね。でも、なくてもじゅうぶん育つんです。ほら、こんなにかぼちゃ、大きいでしょ?

「そら」の畑のかぼちゃ、農薬を使わないため雑草たちと共存中 化学肥料と農薬を使う慣行農法が99%、有機肥料などを使う有機農法が0.2%弱、全く使わない自然農法は今の日本ではごく一部なんですよ。知らなかったでしょ?こういう野菜、スーパーじゃ売ってないですからね。

まだ認知度は低いんです。アトピーの家族とか意識の高い人しか知らない。でも、私はこの自然栽培がこ自然栽培で育ったトマト、いろんな野菜と一緒に出荷されるれからの農業、未来につなげられる農業だと思ってます。







Q:自然栽培がこれからの農法というのはどうしてですか?

二村さん:化学肥料の値段ってどんどん上がってますよね。日本はほとんど海外野菜を紙袋に詰める研修生、1袋280円くらいに肥料を依存してますから値上げされればもうどうしようもない。だから、肥料も農薬も使わなければいいんです。

それに多くの農家が家畜のふんを堆肥にしてますけど、遺伝子操作された穀物を食べた家畜のふんで育つ野菜ってどうなんでしょうね。それに使い続けると土に毒素がたまりますからね。

江戸時代くらいまでは、人の糞尿を肥料にしていたけど人が変なものを食べなければ問題ないわけですよ。今のシステムは無駄が多くて本当に不自然だと思うんです。

もちろん、他の農法が悪いわけではないし、肥料を否定はしません。すべて自然栽培になったら日本の自給率がさらに下がっちゃうし(笑)。でも使わずにできるのならそれ以上の安心安全はないでしょう。












Q:中国産ギョーザ事件があってから産地に気をつける人は増えていますけど、肥料や農薬にまで気を使う人はまだまだですよね。「そら」ではどんな野菜を生産、販売し、どのような人が購入しているのですか?

毎回野菜と一緒にお客さんに送るお便り「そらの畑通信」、天気のことや生産者のコメントが書かれているネットのみで販売していて、特に広告や営業活動はしていません。でもネットの力はすごいですよ。HPで一気にお客さんが増えました。

今170件ほど会員がいて、一般家庭が9割ですね。一番遠い人で宮崎県かな。アトピーのお子さんがいる家族、化学物質に敏感な人、皮まで食べるマクロビオテック料理をやってる人が多いんじゃないかな。

他の野菜はダメだけど「そら」の野菜は食べられるって言ってくれる方もいます。農薬や肥料がアトピーの原因かどうか、専門家ではないからわからないけどもそういう人がいるってことはそうかなって思う。

値段はスーパーの2倍です。1品目だいたい280円。高いと思います?収穫できる量が2分の1だから、やっていくにはこの値段なんですね。最近値上げしたんですが、それでも買ってくれるお客さんがいるから需要はある。自然栽培がもっと知られればどっと注文が来るだろうと思ってます。

今は、週2回収穫があって、月にだいたい400件宅配&配送してます。これは私と佐田さんと研修生ができる限界に近い。もっと注文が増えたらどうしようかな〜。

今日「そら」で収穫したのはオクラ、ピーマン、モロヘイヤ、ミニトマト、シシトウ。ほかインゲン、ネギ、キュウリなどは同じ農法で作っている協力者から仕入れて出荷してます。この野菜のほかに豆やお茶なども販売しています。

Q:二村さんが「そら」を始めたきっかけは?どうして愛知県の渥美半島なんですか?

 「そら」から5分歩くと海、渥美半島の赤羽根はサーファーに大人気なスポット 私は9年前に脱サラして愛知県名古屋市からここに来て就農しました。就農のはしりだったのかな。都会にいると毒がたまってきちゃってね(笑)。

「とにかく体を動かして働きたい、農業がやりたい」と思って、雪が降らない一年中農業ができる場所をさがして、とりあえずやってきた。そのときは自然栽培のことなんて全然知らなかったですよ。

粒が大きくて赤茶色の赤土、農業にはあまり向かないらしいが自然農法で野菜が育つでも、一緒に自然農法をやる仲間と出会って「この野菜は育つけどこれはダメ」って試行錯誤しながら続けてきました。続いたと言うことは、好きなんでしょうね。2年前に私が代表となって「そら」を立ち上げてネット販売を始めました。

渥美半島って赤土でそんなにいい土ではなんです。ここら辺は菊、キャベツ、ブロッコーリー、牛、豚の生産が盛んです。農業生産額は日本でもトップクラス。だけど自然栽培農家はほとんどない。「この土でよく野菜が育つね」ってびっくりされますけどちゃんと育ってます。

ちょっと前はこの辺でも「自然栽培なんて」って変人扱いされてたけど、最近飲み屋に行くと「ほんとは、『そら』さんとこのやり方が一番生き残れるんじゃねえか」って見直されちゃってるところもあるんですよ(笑)。ほんと原油高の今が転換期です!



「そらのやさい」と縫い込んだお手製の旗を持つ佐田聡子さん

‐話を聞いて、肥料がなくて大丈夫なの?と思いましたがたしかに、そらの野菜たちはしっかり育ってました。

野菜の生命力、あなどりがたし、です。



さて、次回は、昨年から「そら」で研修生として自然栽培を学び、今年から半農半看護師を実践している佐田聡子さんが登場です。

看護師からどうして農業に?

半農半Xの暮らしはどんななの?

いろんな質問に答えていただきました!


















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今週のZファーマー

Zファーマーとは、自分で考え、工夫や発明を重ねて、クリエイティブな農業を営む農家のことです。

川部正巳さん

A.がっぽり型

川部正巳さん

滋賀県米原市

占いの人に聞いたら、土か火に関係する仕事が向いてるよって言われたんです。火といえば、消防士でしょ。でも、応募年齢過ぎててあかんかった(笑)。陶芸家、花火師、造園業とかいろいろ考えて、美味しいもの食べるの好きやし、農業がいいかなって思ったんですよね。

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