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今週のZファーマー
アグレッシブなZファーマーたち
東京・立川に出現した小粋な朝市〜いなせな有機農家・鈴木父子!
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名前: 父)鈴木英次郎さん 息子)鈴木富善さん 有機農家 鈴木農園(東京都立川市)
前は農薬使ってたんだよ。でも、女房が天然酵母のパン屋やりはじめてさ、片方は天然、片方は化学肥料なんて格好つかないよな。オレも体に優しい野菜を作るか、と。『うちの子、ここの野菜なら食べるの』なーんて言われると嬉しいよな
(text by 白石あづさ)
無農薬野菜を裏の畑で作り、週2回、敷地内の特設テラスで手作り朝市を一家で運営。販売は朝市と宅配のみ。現在は娘夫妻が経営する天然酵母のパン屋「ゼルコバ」にも野菜を提供している。じゃがいも、にんじんなどの基本野菜のほかホワイトアイシクルやちりめんキャベツなどの西洋野菜も栽培。日本ではまだ珍しい種類のトマトや唐辛子にもチャレンジしている。
一年を通して、畑仕事。朝市運営。宅配。年中野菜が収穫できるが、朝市は冬季に休むことも。ほか、日々珍しい野菜を探して実験栽培を行う(主に息子さん)。
VOL.07 夏の味がするトマト
2008.12.25 Thu
そのとき、同じ敷地に建つパン屋「ゼルコバ」から出てきたお客さんが、「もうほとんどパンが売れちゃっていたわね」とつぶやいているのを、地獄耳の私は聞いてしまった。
まだお昼なのに! 編集長、まずいですよ。取材は一時、中断して、先に買いましょう。
全国のパン好きが憧れるゼルコバは現在、鈴木家の娘さん夫婦が継いでいる。もともとは、お母さんが始めた天然酵母のパン屋さん。かれこれ11年前、知り合いのパン屋さんに石窯を作ってもらってスタートしたそうな。
大正時代に建てられた養蚕のための古い建物を改装して、パン屋兼モダンなカフェに。数少なくなったパンを、ひとつふたつとカゴに入れる。酵母の匂いもプンプンと、すぐさまむしゃむしゃ食べてしまたい。お店の前にはこれまた素敵なテラスがあり、庭を眺めながら、畑で採れた野菜をいただくこともできるのだ。
さあ、朝市もそろそろ終盤。すっかり鈴木農園の魅力に取り付かれた我々も取材モードから買い物モードへ。毎日、『男子、厨房に入りまくり』の伊藤編集長が手にするのは、じゃがいもや玉ねぎ、ズッキーニと手をかけて食べる野菜ばかり。
「野菜、でかいなあ。こ、これで煮込みを作ろう...、ぬ、こっちのにんじんはごぼうと炒めて...」(伊藤)
「よく料理しますね」
(白石)
「こんな時代にですから家計防衛ですよ、自炊は最大の防御です」
(伊藤)
一方、毎夜、居酒屋のお世話になりまくりの白石がカゴに入れていくのは、切らずともそのまま食べられる生野菜。きゅうりにプチトマト、ラディッシュなどなど。「無農薬だからガリガリかじれそう! これはワインのおつまみに、こっちは日本酒...いや、焼酎でもいけるかも」(白石)
まるで夜逃げでもするかのように、野菜やパンではちきれんばかりのふろしきを抱えた伊藤編集長とともに、鈴木父子にお礼をいい、農園をあとにした。
西武立川駅にたどりついた我々が、真っ先にしたことは、ホームの水飲み場でトマトをジャブジャブ洗うこと。家までなんて待っていられない。まるで夏休みにおばあちゃんの家に遊びに来た子どものように、ガリガリ、ムシャムシャ。バックコーラスにはセミの声。「ん〜、んまい!!」
「夏だ、夏の味がする!」
「スーパーのトマトとは全然、違うなー」
「鈴木のおじさんの味がする!」
「息子の味もする!」
同じホームで電車を待つ、地元の女子高生の視線がチクチク痛いのだけど、それでも、やめられない、止まらない。ラディッシュにきゅうりと、結局、家に着くまでにほとんど野菜を食べてしまったのだ。パンパンだった伊藤編集長のふろしきもすっかり、しぼんでいる。
鈴木親子には、ぜひ長生きしてもらいたい。決して足を向けて眠らないから、いつまでも我々が生きている限り、元気においしい野菜を作り続けてほしいと、勝手ながら鈴木農園に向かって手を合わせたのだった。
おしらせ
鈴木農園の朝市は毎週2回月、土
午前10時~ なくなり次第終了。
(秋冬季はやすみや週一回に変更など、あります)
とにかく、味の濃い野菜たちが待っています!
鈴木農園(ゼルコバブログ内)
アクセス
1.西武拝島線「西武立川駅」より徒歩15分
2.JR青梅線「昭島駅」北口よりくるりんバス乗車「西砂殿ヶ谷」下車、徒歩0分
3.JR青梅線「昭島駅」北口よりタクシー5分(徒歩約30分)
ここホントに立川?と疑ってしまうほど、古ーい古民家が立ち並ぶ一角に、鈴木農園はありました。野菜づくりにかける鈴木父子の情熱に感動したり、コイバナや火消し話にドキドキしたり。肩の力が抜けた優しい味の野菜は一度、お試しあれ!
今週のZファーマー
Zファーマーとは、自分で考え、工夫や発明を重ねて、クリエイティブな農業を営む農家のことです。

川部正巳さん
滋賀県米原市
占いの人に聞いたら、土か火に関係する仕事が向いてるよって言われたんです。火といえば、消防士でしょ。でも、応募年齢過ぎててあかんかった(笑)。陶芸家、花火師、造園業とかいろいろ考えて、美味しいもの食べるの好きやし、農業がいいかなって思ったんですよね。


