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今週のZファーマー
アグレッシブなZファーマーたち
東京・立川に出現した小粋な朝市〜いなせな有機農家・鈴木父子!
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名前: 父)鈴木英次郎さん 息子)鈴木富善さん 有機農家 鈴木農園(東京都立川市)
前は農薬使ってたんだよ。でも、女房が天然酵母のパン屋やりはじめてさ、片方は天然、片方は化学肥料なんて格好つかないよな。オレも体に優しい野菜を作るか、と。『うちの子、ここの野菜なら食べるの』なーんて言われると嬉しいよな
(text by 白石あづさ)
無農薬野菜を裏の畑で作り、週2回、敷地内の特設テラスで手作り朝市を一家で運営。販売は朝市と宅配のみ。現在は娘夫妻が経営する天然酵母のパン屋「ゼルコバ」にも野菜を提供している。じゃがいも、にんじんなどの基本野菜のほかホワイトアイシクルやちりめんキャベツなどの西洋野菜も栽培。日本ではまだ珍しい種類のトマトや唐辛子にもチャレンジしている。
一年を通して、畑仕事。朝市運営。宅配。年中野菜が収穫できるが、朝市は冬季に休むことも。ほか、日々珍しい野菜を探して実験栽培を行う(主に息子さん)。
VOL3.鈴木野菜にほれこむ中年男たち
2008.12.04 Thu
国立マダムにまじって野菜をクンクンとチェックし始めたヨーロピアンな香り漂う小粋な中年男。鈴木父子とは長い付き合いらしい。聞けば、国立で「マルセル」というフランス料理店を開いているという。おじさんの名前は、秦浩康さん。
「4年前に知り合いから、鈴木農園というところに、おもしろい野菜があるよ、って紹介されてね。北海道産、九州産と地方にはそれぞれいい野菜はあるけれど、やっぱり自分の目で確かめて触って野菜を買いたいなあと思っていたんだ。地元に無農薬野菜を栽培してくれるところがあるというのは助かるよ」
そんな話を聞いていると、これまた独特の雰囲気を持つ丸顔のおじさんが自転車で登場。かわいい奥さんと娘さんも連れている。「おおっ、やっぱり来たか。田ノ下さーん!」
秦さんの声に反応する丸顔おじさん。おじさんたち、知り合い?
「実は、この鈴木農園を教えてくれたのは秦さん。彼とはね、一緒にヨーロッパで修行した仲でさ、帰国して店を開いたのを風のウワサで知ったんだけど、まさかウチの近くとはね。僕? 僕は立川で、『アラディ』っていうワインバーを開いているんだけど、週に一度はここに買いにくる。鈴木農園の野菜は、甘いものは甘く、苦いものは苦い。ヨーロッパの野菜のように、わかりやすく味が濃いんだ」(田ノ下さん)
「そうそう、無農薬で安全だから、よく洗えば皮ごと使える。季節ごとにある野菜を使って料理をします。夏は夏の野菜、冬は冬の野菜と、鈴木農園の野菜を見て、料理が決まるんです。だからうちのフレンチも、冬にトマトを出すことはないんです」(秦さん)
ウチの料理は鈴木農園が決める。なんかかっこいいぞ。料理人も絶賛する鈴木農園の野菜とは、いったいどんな畑なのか見てみたい。
そこへ、鈴木父が「畑、寄ってかないかね?」と声をかけた。ん? お客さんを連れて畑へ?
納屋を通り、犬に吠えられながら、裏の畑に出ると、びっくりするほど奥行きがある。
父 「カブがちょっと虫食いなんだよ。好きなだけとっていいよ」秦さん 「虫が食うってことは、安全ってことなのさ」
田ノ下さん 「そう、うまいってことだ」
伊藤 「うまい!」
なぜか鼻息の荒いふろしき男。カメラや取材ノートを放り投げ、一緒になってザックザックとカブを掘り出した。
今日、持参したふろしきは普段よりもでかい。ひとり暮らしのくせに、何カブも欲張ってふろしきにせっせと詰めている。
白石 「これ、ただでもらえるの?」田ノ下さん 「さあ? その分、草むしりなどの労働で返してます」
秦さん 「あ、そういえば鈴木さん、明日、うちの従業員が草むしりしたいって」
父 「そうか、どうぞいらっしゃい」
調理人とは、ただ素材を調理するだけではない。実際に畑や土を見て納得する。そして育てる喜びまで実感する。
秦さんは言う。「虫食いの葉っぱは安全な証拠。それに虫が多くないと土が活性化しないでしょ。お客さんにもそのへん分ってもらえるように、ブログで易しく解説したりしています。」
次回は、野菜作りのすべてを父が語る!
今週のZファーマー
Zファーマーとは、自分で考え、工夫や発明を重ねて、クリエイティブな農業を営む農家のことです。

川部正巳さん
滋賀県米原市
占いの人に聞いたら、土か火に関係する仕事が向いてるよって言われたんです。火といえば、消防士でしょ。でも、応募年齢過ぎててあかんかった(笑)。陶芸家、花火師、造園業とかいろいろ考えて、美味しいもの食べるの好きやし、農業がいいかなって思ったんですよね。


