HOME今週のZファーマーアグレッシブなZファーマーたち辛さは約300,000スコヴィル!ハバネロでメロウなソースをつくる近藤家!

今週のZファーマー

近藤卓さん

ファーマーDATA

名前: 近藤卓さん ターンムファーム合同会社(兵庫県)

自分たちで最大限に楽しめる幸せな場所。そういう場所をつくりたい。

(text by ゴロゥ

仕事の仕組み

唐辛子の一種であるハバネロを栽培しつつ工房でソースを作って販売。辛いけど香りも味もフルーティなのが、ソースづくり研究の成果
・ハバネロソース1本450円から1080円
・ネット販売とお店や飲食店に卸す
・ライフワークとして手づくり市にも出品
・その他、ソースに関するデザイン作業も行っている

年間スケジュール

春:4月苗作り 5月定植
夏:草刈り 5回くらい
秋:3ヵ月間収穫 その日にペーストにして冷凍
冬:刈り取った草を燃やした灰をまく
・年間を通じてソース作り、出荷販売を行う
・忙しさ(注文数)に応じて一日の仕事量は変わる
・必要に応じて鶏糞をまくこともある

初期投資
星2つ
手間
星3つ
ギャンブル度
星2つ
難易度
星4つ

Vol.4 カレー屋?ジュエリーデザイナー?ホスト支配人!?

2009.01.22 Thu
ハバネロ畑を探すも、発見できず家に戻ると、ちょうどお昼の時間になっていた。みんなそれぞれの作業を切り上げ、食卓へつく。

お昼はタクさんお手製のカレー。料理好き、辛いもの好きな卓さん。昔カレーの移動販売もしていただけあって、おいしい!

出番を待つ野菜たちも可愛らしく居る。 そう、卓さんは昔からハバネロソースづくりだけをやっていたわけではない。カレー屋もやっていたのだ。そして、話を聞くいくと、出てくる出てくる過去の経歴。

メモする過去が多すぎる。 もともと卓さんは東京は池袋(これまた!)生まれで、まず、ホストの支配人(!)、そしてメキシコ料理系や、バーのなど、さまざまな店を作る。
その後ジュエリー系の学校に入りその基礎だけを学び、あとは独学でジュエリーデザイナーとして活動していく。その作品は雑誌にもバッチリとりあげられている。

そして、引き車にて得意のカレーを販売し始める。おいしいカレーはこれまた話題になりまたも数々の雑誌にも取り上げられる。が、保健所がうるさく、引き車から改造車での販売、そうネオ屋台の先駆けとなったのは実は卓さんなのである。勿論その新カレー屋も話題になったことは言うまでもなく。そして今現在も卓さんのカレーに惚れた人たちが後を継ぎ、東京の街を走っているというのだ!

そして、久美子さんと出会った後、石垣島に移り住んだときには自然に生えている木を大黒柱に(!?)した八角屋根の家を作り上げ、ブルータスなどにも取り上げられた。

だいぶはしょったところもあるが、それでもこれほどの過去。各所に驚くべき要素が織り交ぜられている。

そして、2002年。石垣島で無農薬野菜の生産を開始し、ターンムファームを設立することになる。ターンムとは田芋の沖縄方言からとったものである。

そして友人からもらったハバネロの種が発芽し、1株を栽培し始める。初めて味わうハバネロのフルーティーな風味に感激し、魅了されたのだ。
しかし、石垣島の空気がだんだん合わなくなり、そろそろ出たいと思っていた頃に久美子さんの祖母がなくなり、その家に移り住むこととなる。

久美子さんのかいたハバネロマンのイラスト。 ハバネロ使用量3倍のExtraと6倍のHeven。 そして2004年、現在の丹波篠山の住居に移り、増やしたハバネロの苗48株の栽培を開始する。
現在畑にしているところは昔鉄道が走っていた場所らしく土の中にはごろごろとした石がある。 また、それに合わせて篠山は寒暖差の激しい気候。偶然にも合わさった条件が原産地のユカタン半島の環境に似ており、石垣島でつくっていたよりも良質のハバネロが収穫できるようになった。
あまりにもハバネロがとれるのでソースを作ろうとブレンド研究を開始し、知人の天然酵母パン屋で試験的に使用を始める。

2005年、ハバネロは342株にまで増え、ソースも完成を迎える。甘く熟れたという意味のMellowを冠し『Mellow Habanero』と名付ける。そして久美子さんにハバネロマンのイラストをかいてもらいラベルデザインも完成するのだ。

2006年には1032株になり、代々木公園でのアースデイに出品。
また、東京のエコロジーショップ『GAIA』で販売開始。3倍の辛さのソースも出来上がる。そして2007年には1736株までに増え畑も拡大し、取り扱い店舗も増える。

ゴロっとチキンのカレー。おいしかった。 パクパクと食べているカレーにも、そこに振りかけられているハバネロソースにも、壮大な歴史がうごめいているようである。深い味わいはスパイスだけじゃないのか!
「太呂と豆太が帰ってきたらテレビのやつみよう。」
そう、この間のテレビ放送を見ようという話をしていたのだ。それじゃあ、と、太呂と豆太が帰ってくるまでハバネロソース作りのお手伝いをすることに。

「じゃー、ゴロちゃん、コンピュータ使えるよね?納品書出力してもらえるかなー。」
「はい、やります!」
そう、先ほども出たけれど、ここではただただハバネロを育ててソースを作る作業だけしてるわけじゃなく、そこに付随するパッケージデザイン、パンフレット、ウェブサイト、ショッピングサイトまで卓さんがこなしているのだ。

卓さんにご指導いただく。 『何でも安く、自分でつくる』が卓さんのモットーだという。
確かに家の中を見れば至る所に手づくりのものが溢れていじゃあないか。納得。
さて、伊藤氏は一体何を手伝うのだろうか。すると、卓さん、
「伊藤ちゃん、字下手でしょ?」
「!」
確かに伊藤氏は字が下手な可能性もあるが、そこをズバリ決め打ちだ。そして、既に『伊藤ちゃん』と親しみのわく名前で呼んでいる!さ、さすがだ。
「は、はい。そんなにうまくはないかと...」
たじたじの伊藤氏。

こんな箱が届いたら嬉しかろう。 伊藤氏の『ありがとう』。バッチリそうだ。 「『ありがとう』って書くのやってもらえる?」
ハバネロの輸送段ボールは、開くと『ありがとう』の文字とハバネロスタンプが出てくる仕組みになっている。きめ細やかである。
そしてどうやらこの箱を見たお客さんから
「箱がとてもかわいくてびっくりしました。子供たちも一生懸命お手伝いしている様子が目に浮かびます」
とのメールを頂いたらしい。しかし、実はこの字を書いてるのは卓さん。そして別に子供を装ってるわけでもない...。
「結果的に喜んでもらえるなら、よし。」らしい。
なのでおそらく字が下手であろう伊藤氏がその役割を引き受けることに。
さあ、ハバネロソースが出来上がり出荷までの道のりを追いかけよう。
MellowHabanero3味5本セット
  • PAGETOP
ザックザック企画

今週のZファーマー

Zファーマーとは、自分で考え、工夫や発明を重ねて、クリエイティブな農業を営む農家のことです。

川部正巳さん

A.がっぽり型

川部正巳さん

滋賀県米原市

占いの人に聞いたら、土か火に関係する仕事が向いてるよって言われたんです。火といえば、消防士でしょ。でも、応募年齢過ぎててあかんかった(笑)。陶芸家、花火師、造園業とかいろいろ考えて、美味しいもの食べるの好きやし、農業がいいかなって思ったんですよね。

KAYAC Project