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今週のZファーマー
アグレッシブなZファーマーたち
無人島でヒトは進化する!赤穂根島で魅惑の自給自足生活!
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名前: 宮脇馨さん 愛媛県上島町岩城・赤穂根島
小さい頃から農耕船で岩城島から赤穂根島まで通っていたんだよ。あのころは、もっと島もにぎわっていたし、みんな素もぐりで魚も採ってたなあ。え?採れなきゃ晩飯のおかずはないから真剣さ。今の子にもそういう原体験をさせたいよね。
(text by 白石あづさ)
岩城島から農耕船で無人島・赤穂根島へ通う。仕事が忙しいと泊り込むこともしばしば。畑では自宅用の野菜や米を作り、収入は子牛の生産や地鶏の卵で得ている。ヤギを飼っているのは雑草対策のため。ほかに無人島体験などグリーンツーリズムも開催。
あたたかい瀬戸内だけに一年を通じて仕事がある。雑草が枯れる冬は、牛のエサを農耕船で何度も往復することも。
VOL.06 草刈は牛にまかせろ!
2009.04.30 Thu
役所を辞め、農業人となった宮脇さん、畑やレモンなどの果樹を育てる一方、牛を飼うことにした。その理由は、草刈りが大変だから。牛なら草を食べてくれるだろう。
しかし、宮脇さんの様子を見ていた保健所の人が、「もったいないから種つけたら?」とすすめてくれた。
なるほど。ではやってみようか。ところが、いくら大学で酪農を学んだとはいえ、本格的に子牛を産ませるとなると、試行錯誤。
それでも、ここ赤穂根島で生まれた子牛を10ヶ月ほど育て、愛媛の宇和島などの牛市場にすでに3頭ほど出荷したのだ。
だから、赤穂根島で長く飼うのは子牛を産めるメス牛だけ。ん? オスもいなければ妊娠しないって? こんなバイオな時代に何を言うんです。
宮脇さんが取り出したのは、長い透明な棒。なんとこれは、オス牛の精子が入っていた「精液ストロー」。
普段は、液体窒素のなかに入れてあるのだけど、メス牛が発情するときを見計らって、人工授精するのだという。
「発情した!となると大変。液体窒素は岩城島の自宅にあるから、あわてて船で『精液ストロー』を取りに行くけんね。そりゃ大慌てよ。」
解説書には、35度のお湯に入れて溶かして15分以内に牛の子宮に入れなさい...と書いてあるんだけど、そんな作業をしているうちに、あらら発情が終わっていた...なんてことも。
「最近は、発情を予測して用意しているよ。ほら、発情した日や人工授精した日はカレンダーにつけとる」
なんと! さっきから、気になっていた丸がいっぱいのカレンダー、まさか「発情カレンダー」だったとは!
【牛も痛風気味?】
さあ、さっそく、宮脇さんに自慢のメス牛を見せてもらいましょう。
小屋から少し坂道を登ると耕作放棄地だろうか?区画された草原にかわいい黒牛たちが4頭モウモウと。女の園におじゃまします!
青草もうまいだろうに、宮脇さんの顔を見て「モ、モウ〜〜!」と一段と高い声で鳴くのは、軽トラに積んであるエサのほうがうまいのを知っているのだろうか?
まず、一番年上という19歳の熟女牛「としみ」さん。
リーダーだけあってかしこいが、悪さもする。痛風気味で足が痛いらしく、少しダイエットが必要のようだ。
そして、他の牛とだいぶ離され、遠くにつながれている4歳の「せと」ちゃんは、鼻息が荒くケンカも強そう。
「あんまり強すぎて、ほかの牛のエサを食べるけん、遠くに離しとるんです」
次に16歳の「なぎさ」ちゃん。宮脇さん曰く、「マイペースでどこに行くか分らん。おまけに食い食い虫で、その上、弱虫」。
とはいえ、手のかかる子ほどかわいいのか、宮脇さんの頬はゆるみっぱなし(どの世界でも同じですね)。
なぎさちゃんは、ただ今、妊娠中。2009年4月にはかわいい子牛が生まれているかもしれない。
そしてその「なぎさ」ちゃんから2年前に産まれたのが、2歳の「まの」ちゃん。こちらはもう出産直前で、おなかが大きい。だが、一番若くてかわいいギャル牛と気をゆるしてはいけない。
「おなかに子がいるから、食べさせんといかん、と思って、つい甘やかしてしまった」という宮脇さん、ここで産まれた女の子なだけに、思い入れも強いのか?
【娘のエサを...!】
牛たちがガツガツとエサを食べている間に、宮脇さんは牛たちの背中をさすりながら、ダニやノミを取り除いていく。
「脇の下やおなかに2mmのでっかいノミが! 牛も自分の尻尾でミンミンやっているけど、死なんけんねー!」
が、そのとき、エサを食べ終えたなぎさちゃん、まのちゃんのほうに猛突進!
まのちゃんのエサに、首を突っ込んでむしゃむしゃと!
お母さんが娘のエサを横取り!?
「こら!! あんたお母さんじゃろー!」
「フーッ!!」
「ダメ! 戻りなさい!」
「モオオオオ!」
なぎさちゃんの食い意地はすさまじい。宮脇さんがどんなに引っ張っても、首を振って大抵抗。
重さは500キロ。足を踏まれると痛いで〜という宮脇さん、引張りっこの末、なぎさちゃんの勝利。
「なぎさのやつ、出産前の『まの』のほうに、おいしいエサ入れたの、知ってるけんね〜」
2頭で一緒にタライに顔を突っ込んでムガムガと食べているのを苦笑いしながら見守る私たち。
力強く無人島で開拓を進める百戦錬磨の宮脇さんだが、メス牛のほうがどうにも一枚上手のようだ。
さあ、次はヤギさんを見せてもらいましょう!
しかし、宮脇さんの様子を見ていた保健所の人が、「もったいないから種つけたら?」とすすめてくれた。なるほど。ではやってみようか。ところが、いくら大学で酪農を学んだとはいえ、本格的に子牛を産ませるとなると、試行錯誤。
それでも、ここ赤穂根島で生まれた子牛を10ヶ月ほど育て、愛媛の宇和島などの牛市場にすでに3頭ほど出荷したのだ。
だから、赤穂根島で長く飼うのは子牛を産めるメス牛だけ。ん? オスもいなければ妊娠しないって? こんなバイオな時代に何を言うんです。宮脇さんが取り出したのは、長い透明な棒。なんとこれは、オス牛の精子が入っていた「精液ストロー」。
普段は、液体窒素のなかに入れてあるのだけど、メス牛が発情するときを見計らって、人工授精するのだという。
「発情した!となると大変。液体窒素は岩城島の自宅にあるから、あわてて船で『精液ストロー』を取りに行くけんね。そりゃ大慌てよ。」
解説書には、35度のお湯に入れて溶かして15分以内に牛の子宮に入れなさい...と書いてあるんだけど、そんな作業をしているうちに、あらら発情が終わっていた...なんてことも。
「最近は、発情を予測して用意しているよ。ほら、発情した日や人工授精した日はカレンダーにつけとる」
なんと! さっきから、気になっていた丸がいっぱいのカレンダー、まさか「発情カレンダー」だったとは!
【牛も痛風気味?】
さあ、さっそく、宮脇さんに自慢のメス牛を見せてもらいましょう。小屋から少し坂道を登ると耕作放棄地だろうか?区画された草原にかわいい黒牛たちが4頭モウモウと。女の園におじゃまします!
青草もうまいだろうに、宮脇さんの顔を見て「モ、モウ〜〜!」と一段と高い声で鳴くのは、軽トラに積んであるエサのほうがうまいのを知っているのだろうか?
まず、一番年上という19歳の熟女牛「としみ」さん。
リーダーだけあってかしこいが、悪さもする。痛風気味で足が痛いらしく、少しダイエットが必要のようだ。
そして、他の牛とだいぶ離され、遠くにつながれている4歳の「せと」ちゃんは、鼻息が荒くケンカも強そう。
「あんまり強すぎて、ほかの牛のエサを食べるけん、遠くに離しとるんです」
次に16歳の「なぎさ」ちゃん。宮脇さん曰く、「マイペースでどこに行くか分らん。おまけに食い食い虫で、その上、弱虫」。
とはいえ、手のかかる子ほどかわいいのか、宮脇さんの頬はゆるみっぱなし(どの世界でも同じですね)。
なぎさちゃんは、ただ今、妊娠中。2009年4月にはかわいい子牛が生まれているかもしれない。
そしてその「なぎさ」ちゃんから2年前に産まれたのが、2歳の「まの」ちゃん。こちらはもう出産直前で、おなかが大きい。だが、一番若くてかわいいギャル牛と気をゆるしてはいけない。
「おなかに子がいるから、食べさせんといかん、と思って、つい甘やかしてしまった」という宮脇さん、ここで産まれた女の子なだけに、思い入れも強いのか?
【娘のエサを...!】
牛たちがガツガツとエサを食べている間に、宮脇さんは牛たちの背中をさすりながら、ダニやノミを取り除いていく。「脇の下やおなかに2mmのでっかいノミが! 牛も自分の尻尾でミンミンやっているけど、死なんけんねー!」
が、そのとき、エサを食べ終えたなぎさちゃん、まのちゃんのほうに猛突進!
まのちゃんのエサに、首を突っ込んでむしゃむしゃと!
お母さんが娘のエサを横取り!?
「こら!! あんたお母さんじゃろー!」
「フーッ!!」
「ダメ! 戻りなさい!」
「モオオオオ!」
なぎさちゃんの食い意地はすさまじい。宮脇さんがどんなに引っ張っても、首を振って大抵抗。
重さは500キロ。足を踏まれると痛いで〜という宮脇さん、引張りっこの末、なぎさちゃんの勝利。
「なぎさのやつ、出産前の『まの』のほうに、おいしいエサ入れたの、知ってるけんね〜」
2頭で一緒にタライに顔を突っ込んでムガムガと食べているのを苦笑いしながら見守る私たち。
力強く無人島で開拓を進める百戦錬磨の宮脇さんだが、メス牛のほうがどうにも一枚上手のようだ。
さあ、次はヤギさんを見せてもらいましょう!
今週のZファーマー
Zファーマーとは、自分で考え、工夫や発明を重ねて、クリエイティブな農業を営む農家のことです。

川部正巳さん
滋賀県米原市
占いの人に聞いたら、土か火に関係する仕事が向いてるよって言われたんです。火といえば、消防士でしょ。でも、応募年齢過ぎててあかんかった(笑)。陶芸家、花火師、造園業とかいろいろ考えて、美味しいもの食べるの好きやし、農業がいいかなって思ったんですよね。


