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今週のZファーマー
アグレッシブなZファーマーたち
無人島でヒトは進化する!赤穂根島で魅惑の自給自足生活!
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名前: 宮脇馨さん 愛媛県上島町岩城・赤穂根島
小さい頃から農耕船で岩城島から赤穂根島まで通っていたんだよ。あのころは、もっと島もにぎわっていたし、みんな素もぐりで魚も採ってたなあ。え?採れなきゃ晩飯のおかずはないから真剣さ。今の子にもそういう原体験をさせたいよね。
(text by 白石あづさ)
岩城島から農耕船で無人島・赤穂根島へ通う。仕事が忙しいと泊り込むこともしばしば。畑では自宅用の野菜や米を作り、収入は子牛の生産や地鶏の卵で得ている。ヤギを飼っているのは雑草対策のため。ほかに無人島体験などグリーンツーリズムも開催。
あたたかい瀬戸内だけに一年を通じて仕事がある。雑草が枯れる冬は、牛のエサを農耕船で何度も往復することも。
VOL.07 ヤギは仲良し? オバマとミシェル夫妻!
2009.05.07 Thu
小屋の裏のビニールハウスには二匹のヤギ。
おでこあたりにクルクルとパーマがかかり、かわいいのなんの。
「かわいい〜! これがウワサのオバマとヒラリー」
「いや、いやメスヤギの名はミッシェルだよ」
あれ? オバマ夫婦ですか。では、ヒラリーはどこに?
実は、ミッシェルは後妻。もっとも、オバマとともに最初にこの島にやってきたメスヤギはヒラリー。ちょうど、昨年の6月ごろにやってきたから、話題のふたりの名前をつけたそう。アメリカのふたりの関係は知らないが、ヤギのヒラリーは気ままでわがまま。それでも温和なオバマと仲良くやっていたようだ。意外にヤギのほうがお互いの距離を分っているのかもしれない。
ところが、つい最近、ヒラリーは猟犬に噛まれて死んでしまったという。猟犬の訓練をしようと島にやってきた人は、ヤギがいるのを知らなかったらしく、つい犬を放してしまったらしい。「申し訳ない」と連れてきた新しいヤギがこのミッシェルなのだ。
「それから、ヤギはビニールハウスに入れてるけん。オバマも僕もヒラリーが亡くなって打ちひしがれていたけれど、ミッシェルを気に入ったようでね。負傷していたオバマも元気になったんよ。動物も相手がいると生きがいがあるんやね。よかった、よかった」
ヤギを飼うつもりはなかった!?
さて、自給自足というからには、乳を絞ったり、それでチーズを作ったりするためにヤギを導入したのだろうか? だが、聞けば最初は全く飼うつもりがなかったという。
「実は、オバマたちを飼ったのは、牛がグルメになったからです」
前回、紹介した4頭のメス牛たち、最初のころは、どんな雑草だろうとムシャムシャ食べてくれた。おかげで、この無人島の荒れていた路肩もずいぶんきれいになったのだが...。
ところが、食べても食べても草はいっぱいある。となれば、かしこい牛たちはおいしい草を選んで食べてしまう。その結果、グルメな舌に合わないセイタカアワダチソウなどの草がまだらに残ってしまう。
そんな牛たちが残した草も、文句も言わず、おいしくいただいてくれるのが、この二頭のヤギさんなのだ。
「牛でもヤギでも、人間のように彼らは彼らなりのボディランゲージを持っているけん。人間はそれを受け止めなければならんよ」
「なるほど。でもヤギの言葉を理解するのは難しそうですね」
「うーん。そうやねえ、動物の言葉が分ったらいいんだけど。牛も『受精するなら今だよー!』とか教えてくれたら助かるんやけど...。いや、それより小言が多いかも。『お産はもういやー!』『子供、売らないでー!』とか言われそうやね...」
「そうですね、『もっといいエサよこせ!』とか。耳が痛いですね...」
「でも、植物や微生物とも話をしたらおもしろいかも。土の中に何億という微生物がおるでしょう。自分たちが見てないだけで、彼らは何か活動している。もっと人間はそういう視点を持ったり、理解したり...ということが必要なのかもしれん」
微生物の言葉に耳を傾ける。人間至上主義ではない未来を人間も考えなければならない。でも、何億もの微生物に土のなかから一斉に叫ばれちゃ、眠れない夜が続きそうですよ、宮脇さん。
さあ、次はニワトリとご対面!!
おでこあたりにクルクルとパーマがかかり、かわいいのなんの。
「かわいい〜! これがウワサのオバマとヒラリー」「いや、いやメスヤギの名はミッシェルだよ」
あれ? オバマ夫婦ですか。では、ヒラリーはどこに?
実は、ミッシェルは後妻。もっとも、オバマとともに最初にこの島にやってきたメスヤギはヒラリー。ちょうど、昨年の6月ごろにやってきたから、話題のふたりの名前をつけたそう。アメリカのふたりの関係は知らないが、ヤギのヒラリーは気ままでわがまま。それでも温和なオバマと仲良くやっていたようだ。意外にヤギのほうがお互いの距離を分っているのかもしれない。
ところが、つい最近、ヒラリーは猟犬に噛まれて死んでしまったという。猟犬の訓練をしようと島にやってきた人は、ヤギがいるのを知らなかったらしく、つい犬を放してしまったらしい。「申し訳ない」と連れてきた新しいヤギがこのミッシェルなのだ。
「それから、ヤギはビニールハウスに入れてるけん。オバマも僕もヒラリーが亡くなって打ちひしがれていたけれど、ミッシェルを気に入ったようでね。負傷していたオバマも元気になったんよ。動物も相手がいると生きがいがあるんやね。よかった、よかった」
ヤギを飼うつもりはなかった!?
さて、自給自足というからには、乳を絞ったり、それでチーズを作ったりするためにヤギを導入したのだろうか? だが、聞けば最初は全く飼うつもりがなかったという。
「実は、オバマたちを飼ったのは、牛がグルメになったからです」
前回、紹介した4頭のメス牛たち、最初のころは、どんな雑草だろうとムシャムシャ食べてくれた。おかげで、この無人島の荒れていた路肩もずいぶんきれいになったのだが...。
ところが、食べても食べても草はいっぱいある。となれば、かしこい牛たちはおいしい草を選んで食べてしまう。その結果、グルメな舌に合わないセイタカアワダチソウなどの草がまだらに残ってしまう。
そんな牛たちが残した草も、文句も言わず、おいしくいただいてくれるのが、この二頭のヤギさんなのだ。
「牛でもヤギでも、人間のように彼らは彼らなりのボディランゲージを持っているけん。人間はそれを受け止めなければならんよ」
「なるほど。でもヤギの言葉を理解するのは難しそうですね」
「うーん。そうやねえ、動物の言葉が分ったらいいんだけど。牛も『受精するなら今だよー!』とか教えてくれたら助かるんやけど...。いや、それより小言が多いかも。『お産はもういやー!』『子供、売らないでー!』とか言われそうやね...」
「そうですね、『もっといいエサよこせ!』とか。耳が痛いですね...」
「でも、植物や微生物とも話をしたらおもしろいかも。土の中に何億という微生物がおるでしょう。自分たちが見てないだけで、彼らは何か活動している。もっと人間はそういう視点を持ったり、理解したり...ということが必要なのかもしれん」
微生物の言葉に耳を傾ける。人間至上主義ではない未来を人間も考えなければならない。でも、何億もの微生物に土のなかから一斉に叫ばれちゃ、眠れない夜が続きそうですよ、宮脇さん。
さあ、次はニワトリとご対面!!
つづく
今週のZファーマー
Zファーマーとは、自分で考え、工夫や発明を重ねて、クリエイティブな農業を営む農家のことです。

川部正巳さん
滋賀県米原市
占いの人に聞いたら、土か火に関係する仕事が向いてるよって言われたんです。火といえば、消防士でしょ。でも、応募年齢過ぎててあかんかった(笑)。陶芸家、花火師、造園業とかいろいろ考えて、美味しいもの食べるの好きやし、農業がいいかなって思ったんですよね。


