HOME
今週のZファーマー
アグレッシブなZファーマーたち
無人島でヒトは進化する!赤穂根島で魅惑の自給自足生活!
![]()
![]()
名前: 宮脇馨さん 愛媛県上島町岩城・赤穂根島
小さい頃から農耕船で岩城島から赤穂根島まで通っていたんだよ。あのころは、もっと島もにぎわっていたし、みんな素もぐりで魚も採ってたなあ。え?採れなきゃ晩飯のおかずはないから真剣さ。今の子にもそういう原体験をさせたいよね。
(text by 白石あづさ)
岩城島から農耕船で無人島・赤穂根島へ通う。仕事が忙しいと泊り込むこともしばしば。畑では自宅用の野菜や米を作り、収入は子牛の生産や地鶏の卵で得ている。ヤギを飼っているのは雑草対策のため。ほかに無人島体験などグリーンツーリズムも開催。
あたたかい瀬戸内だけに一年を通じて仕事がある。雑草が枯れる冬は、牛のエサを農耕船で何度も往復することも。
VOL.8 ニワトリも人間と同じ?強いオスには優秀なメス!?
2009.05.14 Thu
牛、ヤギときて次はニワトリ。なんだかブレーメンの音楽隊だ。
「コッコッコー!」
さっそく動物...ニワトリの声が聞こえてきた。
耳を傾ける我々。
「なんて言っているんだろう?」
「そろそろ、エサよこせー!!...かな?」
ヤギのビニールハウスを出て、隣のニワトリ小屋を覗いてみると、なんとも強そうなニワトリたちと目が合ってしまった。
ニワトリの種類は愛媛県自慢の「媛っこ地鶏」。県内の養鶏試験場が開発した食肉用ニワトリ。
33メートルあるビニールハウスを所せましと全力疾走で駆け回っている。
「シャモや白色プリマスロックを掛け合わせたアスリートニワトリなんよ」
「アスリート?」
「みごとに引き締まっているでしょう。オスで3.5キロ、メスで2.8キロで、肉はだいたい2キロくらいとれるかな。うまいよー」
「でもなんか筋肉隆々で、格闘家の顔してますよ...」
「卵を採るのも大変やけんね。オスどうしのケンカはすごいよ。闘鶏に使われるだけあって、気が強くて...さあ、入ってみましょう」
「編集長、彼ら、目が光っていて怖いです。入ってくださいよ」
「ぬぬうー! こ、こわい...にらんでいる...つつかれる...」
決死の覚悟で写真を撮る編集長に、にじりよる3匹のオスに28匹のメス。
宮脇さんによると、優秀なオスには優秀なメスが、だめなオスにはだめなメスが、それぞれつくのだという。
「オスも相手を選ぶし、メスも選ぶし。人間の世界と一緒やけん〜はっはっは!」
メスどうしの争いも熾烈だ。しばらく卵を採らないでいると、産んだ卵をほかのメスが嫉妬するのか、生存競争なのか、巣から落としてしまうのだそう。
ひええ、恐ろしい。人間に産まれてよかったかも...。とても私とふろしき編集長はニワトリの世界では生けていけぬ。
島の名産になるかもしれぬ
この「媛っこ地鶏」たち、最初は自分のところで食べる分だけを...と宮脇さんは育てていたのだが、一度、味わった人たちから、「うまいぞ! もっとよこせ!」と大好評。
平飼いの有精卵においしいお肉。岩城島の旅館にも卸しているのだそう。
そのほかボバンスブラウンという種類のニワトリは40匹限定でオーナーを募集。そしてその横では、シャモも元気に走っている。
「普通はタヌキがニワトリのエサや卵を横取りしにくると言われているけどね。シャモは大丈夫」
「え?なんでですか?」
「ほらだって、シャモは人間にも向かってくるぐらいやけん、恐れをなしてここには来んね」
なんと、天敵タヌキすら近づかないとは。ちょっと怖いけれど、レモンに続いて島の名産になるかもしれない。
問題はエサの量。なにしろ、1日10キロ食べるのだ。
3日に一回、岩城島から船で運ぶだけでけっこうな労働量。
「実はいい木製の船があったんですよ。一度にたくさん運べる...。でも、ある日、大雨が降って水がたまっていたんです。たまたまちょっと忙しくて、手入れをしないでいたら、海上保安庁の船がやってきて、『ゴミの不法投棄はだめだ。壊しなさい』と」
「ええ?修理してもダメなんですか?」
「そう、一旦不法投棄と警告されると、すぐに手入れするから...と頼んでもだめ。罰金は200万以上になることもあるけん。泣く泣く壊しちゃった」
「もったいない! まだ乗れるうえに貴重な木造船を...」
ちょっとくらい見逃してくれないのが日本のおヤクショ。それより、不審船とか密漁とか現代の海賊をつかまえてくださいよ。
次は、いよいよ島の裏側を探索! 無人島取材っぽくなってきた!?
「コッコッコー!」
さっそく動物...ニワトリの声が聞こえてきた。耳を傾ける我々。
「なんて言っているんだろう?」
「そろそろ、エサよこせー!!...かな?」
ヤギのビニールハウスを出て、隣のニワトリ小屋を覗いてみると、なんとも強そうなニワトリたちと目が合ってしまった。
ニワトリの種類は愛媛県自慢の「媛っこ地鶏」。県内の養鶏試験場が開発した食肉用ニワトリ。
33メートルあるビニールハウスを所せましと全力疾走で駆け回っている。
「シャモや白色プリマスロックを掛け合わせたアスリートニワトリなんよ」
「アスリート?」
「みごとに引き締まっているでしょう。オスで3.5キロ、メスで2.8キロで、肉はだいたい2キロくらいとれるかな。うまいよー」
「でもなんか筋肉隆々で、格闘家の顔してますよ...」
「卵を採るのも大変やけんね。オスどうしのケンカはすごいよ。闘鶏に使われるだけあって、気が強くて...さあ、入ってみましょう」
「編集長、彼ら、目が光っていて怖いです。入ってくださいよ」
「ぬぬうー! こ、こわい...にらんでいる...つつかれる...」
決死の覚悟で写真を撮る編集長に、にじりよる3匹のオスに28匹のメス。
宮脇さんによると、優秀なオスには優秀なメスが、だめなオスにはだめなメスが、それぞれつくのだという。
「オスも相手を選ぶし、メスも選ぶし。人間の世界と一緒やけん〜はっはっは!」
メスどうしの争いも熾烈だ。しばらく卵を採らないでいると、産んだ卵をほかのメスが嫉妬するのか、生存競争なのか、巣から落としてしまうのだそう。
ひええ、恐ろしい。人間に産まれてよかったかも...。とても私とふろしき編集長はニワトリの世界では生けていけぬ。
島の名産になるかもしれぬ
この「媛っこ地鶏」たち、最初は自分のところで食べる分だけを...と宮脇さんは育てていたのだが、一度、味わった人たちから、「うまいぞ! もっとよこせ!」と大好評。平飼いの有精卵においしいお肉。岩城島の旅館にも卸しているのだそう。
そのほかボバンスブラウンという種類のニワトリは40匹限定でオーナーを募集。そしてその横では、シャモも元気に走っている。
「普通はタヌキがニワトリのエサや卵を横取りしにくると言われているけどね。シャモは大丈夫」
「え?なんでですか?」
「ほらだって、シャモは人間にも向かってくるぐらいやけん、恐れをなしてここには来んね」
なんと、天敵タヌキすら近づかないとは。ちょっと怖いけれど、レモンに続いて島の名産になるかもしれない。
問題はエサの量。なにしろ、1日10キロ食べるのだ。
3日に一回、岩城島から船で運ぶだけでけっこうな労働量。
「実はいい木製の船があったんですよ。一度にたくさん運べる...。でも、ある日、大雨が降って水がたまっていたんです。たまたまちょっと忙しくて、手入れをしないでいたら、海上保安庁の船がやってきて、『ゴミの不法投棄はだめだ。壊しなさい』と」
「ええ?修理してもダメなんですか?」
「そう、一旦不法投棄と警告されると、すぐに手入れするから...と頼んでもだめ。罰金は200万以上になることもあるけん。泣く泣く壊しちゃった」
「もったいない! まだ乗れるうえに貴重な木造船を...」
ちょっとくらい見逃してくれないのが日本のおヤクショ。それより、不審船とか密漁とか現代の海賊をつかまえてくださいよ。
次は、いよいよ島の裏側を探索! 無人島取材っぽくなってきた!?
つづく
今週のZファーマー
Zファーマーとは、自分で考え、工夫や発明を重ねて、クリエイティブな農業を営む農家のことです。

川部正巳さん
滋賀県米原市
占いの人に聞いたら、土か火に関係する仕事が向いてるよって言われたんです。火といえば、消防士でしょ。でも、応募年齢過ぎててあかんかった(笑)。陶芸家、花火師、造園業とかいろいろ考えて、美味しいもの食べるの好きやし、農業がいいかなって思ったんですよね。


