HOME今週のZファーマーアグレッシブなZファーマーたち無人島でヒトは進化する!赤穂根島で魅惑の自給自足生活!

今週のZファーマー

宮脇馨さん

ファーマーDATA

名前: 宮脇馨さん 愛媛県上島町岩城・赤穂根島

小さい頃から農耕船で岩城島から赤穂根島まで通っていたんだよ。あのころは、もっと島もにぎわっていたし、みんな素もぐりで魚も採ってたなあ。え?採れなきゃ晩飯のおかずはないから真剣さ。今の子にもそういう原体験をさせたいよね。

(text by 白石あづさ

仕事の仕組み

岩城島から農耕船で無人島・赤穂根島へ通う。仕事が忙しいと泊り込むこともしばしば。畑では自宅用の野菜や米を作り、収入は子牛の生産や地鶏の卵で得ている。ヤギを飼っているのは雑草対策のため。ほかに無人島体験などグリーンツーリズムも開催。

年間スケジュール

あたたかい瀬戸内だけに一年を通じて仕事がある。雑草が枯れる冬は、牛のエサを農耕船で何度も往復することも。

初期投資
星1つ
手間
星3つ
ギャンブル度
星3つ
難易度
星4つ

VOL.09 島の脅威は海を渡るイノシシと木登りタヌキ!

2009.05.28 Thu
いまどきの若者にしては・・・

宮脇さんの運転する軽トラに乗って、島の奥地をを探索。無人島とはいえ、山の上まで道路は舗装されている。ふと、視界が開けたので、窓の外を見ると瀬戸内の絶景! ここで旅館をやったらなあ...!!

またもや妄想にふけっていると、宮脇さんが後ろの編集長に聞こえないように、ぼそりとつぶやく。

昔は山のてっぺんまで畑だった赤穂根島。耕作放棄地は森林となり動物の住処に。のどかな海だが・・・「ところで...君の編集長はいつもふろしきを持ち歩いているのかね?」
「...ええ。プライベートでも取材でも、ふろしき以外ってみたことないですね」

「今時の若者にしては変わっとるねえ」
「...ふろしきだけじゃないんですよ。名刺もなぜか手裏剣型だし」

「ほんとうに変わっとるねえ...」

無人島に暮らすおじさんに「ほんとうに変わっている」と断言された編集長、なんだか偉大な人に見えて...こないか・・・。



イノシシが泳ぐ?


上から下まで獣害にあった「でこぽん」の木、ぐうう。 「ほら!ここにタヌキが木登りした爪跡が!」  「でこぽんを作るのは無理かもしれんなあ...」 「耕作放棄された土地にはイノシシやタヌキが住んどる」 軽トラは、みかん畑の真ん中でストップ。宮脇さんが主に作っているみかんのは、「でこぽん」という品種らしい。

しかし、この地方特産の甘みがあっておいしいでこぽんだが、問題があるらしい。

「あまりに獣害がひどくて、これ以上広げるのは、無理かもしれん」
「獣害?」

「まず、木のてっぺんは、カラスが狙うし、でこぽんの下のほうはイノシシが食べる。ほら、イノシシの足跡が点々とついとる」
「イノシシ!」

「タヌキも、木をよじ登って上のほうまで食べてしまう。ほら、ここにひっかき傷があるやろう」
「え?タヌキって...木登りしましたっけ?」

「いや、だんだん進化したのかな」
「イノシシがこんな小さな島にも?」

「耕作放棄地は住み心地がいいからね。イノシシも去年あたりから、ほかの島から泳いで渡ってきているみたい」

「編集長、イノシシって泳ぎましたっけ?」
「い、いや私も初耳です」



耕作放棄された土地はイノシシにとって絶好のすみか。イノシシは今後激増していくかもしれない。

「どんどんここは野生の島になりつつあるわけ。人間と動物の『共生』といいながら、どうやってすみ分けていったらいいのやら...」

「共生」に必要なのは牛と猟師かもしれない

木のてっぺんは鳥につつかれ、このとおり。 「やっぱりイノシシやタヌキ対策には『牛』かなあ...」 電気柵もあるが、「一人じゃ管理はできんし...」 デコポンの木の下には、みかんの皮が散乱している。

アライグマは洗って食べるけれど、タヌキは皮をむいて食べる。

電流を流した柵やネット、いろいろ人間も知恵を絞るが、野生はてごわい。

タヌキやイノシシも、さらに進化を続けるだろう。

「電気柵だって、いつも草を刈ってないと漏電するからね」
「うう、なにか策はないんですか?」

「そうだなあ...牛の放牧が一番いいかもしれないな。自分より大きい動物には向かってこないから」
「なんと、それなら、僕の学生時代の知人が猟師になったんですが、牛よりも彼のような人物をここに住まわせたらいいかもしれない...」

「猟師!?」
「ええ、学生時代、彼がワナで仕留めた鹿で焼き肉をしたことが...」

「君は変わっているが、君の友人も最近の若者にしては、ちょっと変わっているなあ...」
「えっ!」

今さらうろたえないでくださいよ、編集長!

獣害に悩む島には牛と猟師。なんだか「共生」の道すじが見えてきた...かも!?

つづく
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ザックザック企画

今週のZファーマー

Zファーマーとは、自分で考え、工夫や発明を重ねて、クリエイティブな農業を営む農家のことです。

川部正巳さん

A.がっぽり型

川部正巳さん

滋賀県米原市

占いの人に聞いたら、土か火に関係する仕事が向いてるよって言われたんです。火といえば、消防士でしょ。でも、応募年齢過ぎててあかんかった(笑)。陶芸家、花火師、造園業とかいろいろ考えて、美味しいもの食べるの好きやし、農業がいいかなって思ったんですよね。

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