HOME今週のZファーマーアグレッシブなZファーマーたち無人島でヒトは進化する!赤穂根島で魅惑の自給自足生活!

今週のZファーマー

宮脇馨さん

ファーマーDATA

名前: 宮脇馨さん 愛媛県上島町岩城・赤穂根島

小さい頃から農耕船で岩城島から赤穂根島まで通っていたんだよ。あのころは、もっと島もにぎわっていたし、みんな素もぐりで魚も採ってたなあ。え?採れなきゃ晩飯のおかずはないから真剣さ。今の子にもそういう原体験をさせたいよね。

(text by 白石あづさ

仕事の仕組み

岩城島から農耕船で無人島・赤穂根島へ通う。仕事が忙しいと泊り込むこともしばしば。畑では自宅用の野菜や米を作り、収入は子牛の生産や地鶏の卵で得ている。ヤギを飼っているのは雑草対策のため。ほかに無人島体験などグリーンツーリズムも開催。

年間スケジュール

あたたかい瀬戸内だけに一年を通じて仕事がある。雑草が枯れる冬は、牛のエサを農耕船で何度も往復することも。

初期投資
星1つ
手間
星3つ
ギャンブル度
星3つ
難易度
星4つ

vol.11 島は小さな地球!

2009.06.09 Tue
町議会にもなった。
村から国に発信していくぞ!
気合の入る宮脇さんが一番、力を入れたいのが教育だ。

このあたりの島々の人にとってはボートは車。 瀬戸内の空にトンビがヒュルリ。都会にはない風景に癒される。 「収穫した野菜やニワトリ、友人が来たら、ここでバーベキューするんだ」 見事なキャベツ。どれもこれも無農薬。 「今の子は...都会の子も村の子も、お金さえ出せば何でも手に入ると思っている。子供だけじゃなくて、大人もそうだけど。農業が身近にないから、食への安全や問題意識がどんどん薄れてしまうけん。グルメ番組ばっかりやっているメディアの責任も大きいけど」

生産者ばかりに食の安全を言うのは筋違い。

食の安全は、食べる人と作る人が一緒に作り上げていくものだ。

それでは、普段から問題意識を持ってもらうにはどうしたらいいだろう?

それには、ただ環境や農業の本を読むのでもなく、テレビのニュースを見るのではなく、原体験が必要なのかもしれない。

「僕はね、この島を子供にケガをさせるためのフィールドにしようと思っている」

「ケガをさせる!?」

「うん。今、そういう場所がないんだよね。痛い、ということが分らないから、他人を傷つけてしまう。草で手を切ったり、岩で足を切ったりしていくうちに、自然との付き合い方や、どうすればケガをしないで済むか考えるようになるし」

「今のお父さん、お母さん世代もフィールドで遊んだ経験がない人、多いですよね」

「そうだねえ、ほかのアジアの国に行くと子供が元気だよね。でも、成田空港に戻ると、日本の子供の顔が沈んでみえる。好奇心がない目をしているというか」

タコ獲りゲームからでもいい

何を聞いても宮脇さんはおもしろい! 笑いの止まらない白石。 これだけでごちそう! ラーメンに生まれたてのプリプリ卵を落として。 農業の合間に、グリーンツーリズムを引き受けるようになると、大阪や松山からポツリポツリと知り合いを通じて家族がやってくるようになった。

「一緒に農業をやったり、魚釣ったり、タコを獲ったり、子供たちは感動しているみたい」

もっとも、「晩飯のおかず!」と気合いの入った昔の子供と違い、獲れても獲れなくても夕ご飯にはありつけるから、今の子にはタコ獲りはただのゲームなのかもしれない。

けれども、スーパーに置いているタコを見る目が、その後、違ってくるのは間違いないだろう。

また、引率の大人もこうして地方の農業者と出会い、話をすることで、農業に関心を持ってくれるかもしれない。

宮脇さん自身、小さな無人島で農業をやることで、さまざまな人との出会いがあった。

無農薬でみかんを作っている熱海の農家、海女さんを再生するプロジェクトに取り組む漁協、全国にはさまざまな志を持った人がいる。

ほかにも、明石のタコ研究会からタコ獲りの知恵をもらったり、宮脇さんの生活を知った大学の先生が生徒を連れて遊びにきたり。

自給自足の小さな島から広がる知恵の貸し借りネットワーク。

"おいしい島をつくるおじさん"宮脇さんは言う。

「この赤穂根島は小さい地球」

小さい地球は、実は全国あちこちにあるのではないか。
その地球ひとつひとつに、私たちも無関心ではいられない。

 「帰りはちょっと波が出てきたなー」  「じゃあね、東京まで気をつけて!」 無人島に戻る宮脇さん。「お元気で〜! 次は猟師の友達と行きます〜」(編集長) 地球人・宮脇さんがどんな進化を遂げていくか、見守らずにはいられません!
また来年、取材に行きましょうよ! 編集長!

岩城島まで送ってくれた宮脇さんに手を振りながら、ふろしき編集長もつぶやいた。

「春になったら、宮脇さんとこに、農業、手伝いに行こうかな」
「え? 取材じゃなくて? じゃあ、そのときは、ぜひお友達の猟師を連れて行ったらいいですよ」
「猟師...猟師かあ...試験受けるか...」

編集長が猟師に転職!? 普段、どんよりしているはずのふろしき編集長の目がキラキラ輝いている。宮脇さんの情熱に触れ、農業を目指す都会の若者がまたひとり誕生...したかもしれない。


赤穂根島は小さな地球!

港のカフェにて、レモネードと青レモンケーキを味見。青春の味がします。 青いレモンの島「岩城島」に帰ってきました。  

地球人・宮脇さんがどんな進化を遂げていくか、見守らずにはいられません! また来年、取材に行きましょうよ! 編集長!

白石あづささん

取材したライター:

白石あづさ

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ザックザック企画

今週のZファーマー

Zファーマーとは、自分で考え、工夫や発明を重ねて、クリエイティブな農業を営む農家のことです。

川部正巳さん

A.がっぽり型

川部正巳さん

滋賀県米原市

占いの人に聞いたら、土か火に関係する仕事が向いてるよって言われたんです。火といえば、消防士でしょ。でも、応募年齢過ぎててあかんかった(笑)。陶芸家、花火師、造園業とかいろいろ考えて、美味しいもの食べるの好きやし、農業がいいかなって思ったんですよね。

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