HOME今週のZファーマーアグレッシブなZファーマーたち育てて漬ける、乳酸発酵漬物「すぐき」

今週のZファーマー

京野菜農家 田鶴均さん

ファーマーDATA

名前: 京野菜農家 田鶴均さん 京都府

今の労力でできることはやっているから、これ以上は広げへんな (ラブレ菌がマスコミに取り上げられて問い合わせが殺到しても)

(text by 鈴木遥

仕事の仕組み

京都上賀茂の土地で、代々つづく農家。夏の賀茂ナス、冬のスグキ、イチゴを中心に1年間のサイクルが成り立っている。野菜作りだけではなく、上賀茂の地に伝わる伝統漬物「すぐき」づくりも行う。収穫した野菜は、京都の料亭や料理店だけでなく東京のレストランにもに出荷しているほか、町に売りにいく「振り売り」などで販売。

年間スケジュール

・冬から春 いちごの収穫、夏野菜の作付
・初夏から夏 賀茂茄子の作付と収穫
・秋から初冬 冬野菜の作付、すぐきの作付と収穫、すぐき漬の加工、イチゴの作付
季節を問わず 幼稚園や学生サークルへの畑の貸出、農作業体験の指導、
依頼があれば、企業への出張講義

初期投資
星3つ
手間
星4つ
ギャンブル度
星2つ
難易度
星4つ

Vol.05 門外不出のすぐきづくり

2009.07.21 Tue
とても冷え込む、空気の冷たい朝。空はまだ薄暗い。すぐきの漬け込みを見せていただくために、田鶴さんの作業場を訪れた。三百年前は、秘伝だったすぐきづくり・・・。それが現代、お手伝いさせていただくことができるのだ。

私が到着したときには、この日皮をむくすぐきが山積みに準備され、先日漬けた大桶の中のすぐきが、すでに小さな桶に移されていた。

秘伝すぐきづくり

すぐきの皮をむく田鶴さんのご両親 小さな樽に重石を取り付けてゆく田鶴さん 室(ムロ)の中は温度と湿度が安定している すぐきのお漬物づくりは、田鶴家の冬の恒例作業で、毎日毎日、すぐきの収穫が終わる12月下旬ごろまで続けられる。

その工程は次のようなものだ。すぐきは、葉っぱがついた状態で収穫され、トラックで作業場に運ばれる。そして、ひとつひとつ、ナイフを使って「面取り」をしていく。漬けあがりを考えて形をそろえる、すぐきがカクカクした形になる。

それからピーラーを使って、これまたひとつひとつ皮を剥いていく。このとき、中が痛んでいたりするものははじく。

その次は「荒漬け」だ。先ほど書いた大桶で約1日塩漬け。そのあとに小さな桶に移し、乳酸発酵、さらに約1週間。さらに、それを約1週間、室(ムロ)に入れて発酵を進ませる。こうして、ようやくすぐきのお漬物ができる。ここまでの作業にかかる日数は、1ヶ月弱。

上賀茂では、多くの農家が、こうしたすぐきの栽培とお漬物の生産をおこなっている。農家といえど漬物生産者でもあるのだ。

作業場に流れるラジオを小耳に聞きながら、皮をむく作業をお手伝いさせていただいた。作業をはじめると、体が少しずつ温まってくる。空もだんだん明るくなってきた。すぐきの皮は比較的うすくて、剥きやすかった。

皮をむくと、はっとするほど真っ白なすぐきがあらわれた。お漬物加工の、本当に一部の作業だが、体験させていただけたことがとてもうれしかった。こうして、人の手が加わってお漬物が作られるんだな、と改めて実感した。

つぎは、最終回、田鶴さんの思いについて伺います。

つづく
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ザックザック企画

今週のZファーマー

Zファーマーとは、自分で考え、工夫や発明を重ねて、クリエイティブな農業を営む農家のことです。

川部正巳さん

A.がっぽり型

川部正巳さん

滋賀県米原市

占いの人に聞いたら、土か火に関係する仕事が向いてるよって言われたんです。火といえば、消防士でしょ。でも、応募年齢過ぎててあかんかった(笑)。陶芸家、花火師、造園業とかいろいろ考えて、美味しいもの食べるの好きやし、農業がいいかなって思ったんですよね。

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