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今週のZファーマー
アグレッシブなZファーマーたち
見事な重機さばき!森を守る女性木こり
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名前: 鈴木慶子さん (株)カネキ野村木材店さん 岐阜県関市
商社を辞めて木こりとして今の会社に就職したのは山と機械が好きだったから。あとは、成り行きと思い切りですかね~。ふふふっ。
(text by 鈴木和歌奈)
山の所有者から依頼を受け、間伐を行いながら、山で育てた木を売る。山をどのように管理していくか、所有者と相談しながら、木の選別や伐り出す量や間隔などを考えるのも大切な仕事。伐り出した木は市場や製材所に持って行き、売って現金に変える。人件費や運搬費などのコストを差し引いた分は、山の所有者の利益となる。1ヘクタールにつき約数万円~10万円は所有者のもとへ行く仕組みだ。
1年を通して、間伐の作業がある。1回に、3~5ヘクタールの山林を任され、2~3ヶ月で間伐作業を行い、次の現場へ向かうのが通常。日曜日が定休日。
*間伐……森林や果樹園で、主な木の生育を助けたり採光をよくしたりするために適当な感覚で木を伐採すること。
VOL.03 いよいよ木こりの作業現場へ!
2009.10.14 Wed
いざ山へ
商社OLから木こりへと転職した慶子さん。木こりになるまでのあれこれを聞き終えたところで、いよいよ山の作業現場へ向かった。平成の道の駅から少し北上すると車一台がやっと通れるほどの道幅で、クネクネ曲がりくねった山道になる。県道近くにはぽつぽつと建っていた民家も、もう見当たらない。もちろん携帯の電波は届かなくなった。舗装されていた道路も、土の道に変わり、しばらく進むとようやく作業現場に着いた。
車を降りると、どこか別世界に来たような感覚におそわれた。およさ25mはあるか思われる木々が何本も、空に向かってまっすぐ伸びている。そして、森林特有のにおいがたちこめる。土、湿気、静けさ、うす暗さは、街とは全く違うの雰囲気だ。
「ここが7月、8月と作業している現場です。5ヘクタール(※1)くらいの山なんですが、斜面も急で、作業するスペースが狭いので少し難しいんです。今は間伐作業の中盤で、草刈りと作業路の整備が終って、木を間引いているところですね」(慶子さん)
※1(1ヘクタール=10,000)
慶子さんは、現場に着くとタオルをかぶり、地下足袋をはき始めた。山は蚊も蜂もヒルも出るので、肌が隠れる長袖長ズボンは必須。しかも、蜂が黒いものに向かう習性があるので、白っぽい服装がよいのだそうだ。
支度が整うと、山の上には慶子さんが勤める(株)カネキ野村木材の社長もいるというので、一緒に作業路を登り始めた。
前日まで雨が降り続いたせいか、道はぬかるんでいる。しかも、かなり急な斜面。にもかかわらず慶子さんはスタスタと登っていくが、私は、ぬかるみに足をとられてうまく歩けない。「大丈夫?こっちを歩いたら?」と慶子さんに気を使ってもらうも、滑ってしまい冷や汗が。山の上まで歩くと、息が上がって、汗も出てきた(こっちは暑さの汗)。
この作業路を一日何度も往復して、さらにもっと急な斜面で作業するのだから、木こりという仕事は体力がいる。見ていると歩き方にもコツがあるみたいだ。それにしても山は広いし、木々も大きい。
「一日のスケジュールとしては、朝4時に起きたら、現場に6時半までに向かう。7時から作業開始して、1時間の昼休みの休憩があって夕方5時に作業が終わります。休みは日曜日のみ。もし朝から雨が降っていたらその日は休みですけど、途中から降ってきても作業は中断しません。この間、土砂降りの中作業していたらポケットに入ってた携帯が雨で壊れちゃいました......。防水じゃないとダメみたい。あ、もちろん、夏の暑い日も、冬の雪の日も作業はありますよ」
朝7時から夕方5時まで休みはたった1時間!さらに作業はほぼ1年中。農業の場合、冬は作業量が減るし、夏は昼寝などして休むので、これまでに私が取材したZファーマーの中で一番重労働かもしれない。
しかも、林業は業界的にも木材の価格が急落している厳しい現実がある。三十年前は1立米(※2)あたり3〜4万円だったスギの価格も、現在は1万円ほどに下がっている。過去最低の値段だという。木の値段より、運搬費の方が高くついて、林業従事者の賃金を圧迫しているのだとか。
※2(立方メートルのこと。)
「ここ数十年、外材(外国から入ってくる木材)の方が安いし、日本の木材で家を建てる人も減ってるからね。しかも去年からの世界同時不況で、大打撃。不景気で家を建てる人が減るし、円高になって外材がよけいたくさん入ってくる。うちは民間だから、木の値段が安くなっている分、1日に作業する量が増えて追われている感じもしますね。フル稼働で働いてもいっぱいいっぱいなんです」
なんと!世界不況の波がこんなところまで・・・。外資系企業や自動車業界がワーワー騒いでいたけど、ホンマに助けが必要なのはこういった業界なんじゃないだろうか。
業界的にも厳しさを増している中で仕事的にもハードそうな仕事を自分と同年代の女性がこなすなんて、と圧倒されていると慶子さんは「そうだ、ちょっと見てて下さい」と近くあった重機にひょいっと乗り込み、操作し始めた。
次回驚くなかれ。突如、森林にガンダムワールドが展開します!
商社OLから木こりへと転職した慶子さん。木こりになるまでのあれこれを聞き終えたところで、いよいよ山の作業現場へ向かった。平成の道の駅から少し北上すると車一台がやっと通れるほどの道幅で、クネクネ曲がりくねった山道になる。県道近くにはぽつぽつと建っていた民家も、もう見当たらない。もちろん携帯の電波は届かなくなった。舗装されていた道路も、土の道に変わり、しばらく進むとようやく作業現場に着いた。
「ここが7月、8月と作業している現場です。5ヘクタール(※1)くらいの山なんですが、斜面も急で、作業するスペースが狭いので少し難しいんです。今は間伐作業の中盤で、草刈りと作業路の整備が終って、木を間引いているところですね」(慶子さん)
※1(1ヘクタール=10,000)
支度が整うと、山の上には慶子さんが勤める(株)カネキ野村木材の社長もいるというので、一緒に作業路を登り始めた。
この作業路を一日何度も往復して、さらにもっと急な斜面で作業するのだから、木こりという仕事は体力がいる。見ていると歩き方にもコツがあるみたいだ。それにしても山は広いし、木々も大きい。
「一日のスケジュールとしては、朝4時に起きたら、現場に6時半までに向かう。7時から作業開始して、1時間の昼休みの休憩があって夕方5時に作業が終わります。休みは日曜日のみ。もし朝から雨が降っていたらその日は休みですけど、途中から降ってきても作業は中断しません。この間、土砂降りの中作業していたらポケットに入ってた携帯が雨で壊れちゃいました......。防水じゃないとダメみたい。あ、もちろん、夏の暑い日も、冬の雪の日も作業はありますよ」
しかも、林業は業界的にも木材の価格が急落している厳しい現実がある。三十年前は1立米(※2)あたり3〜4万円だったスギの価格も、現在は1万円ほどに下がっている。過去最低の値段だという。木の値段より、運搬費の方が高くついて、林業従事者の賃金を圧迫しているのだとか。
※2(立方メートルのこと。)
「ここ数十年、外材(外国から入ってくる木材)の方が安いし、日本の木材で家を建てる人も減ってるからね。しかも去年からの世界同時不況で、大打撃。不景気で家を建てる人が減るし、円高になって外材がよけいたくさん入ってくる。うちは民間だから、木の値段が安くなっている分、1日に作業する量が増えて追われている感じもしますね。フル稼働で働いてもいっぱいいっぱいなんです」
業界的にも厳しさを増している中で仕事的にもハードそうな仕事を自分と同年代の女性がこなすなんて、と圧倒されていると慶子さんは「そうだ、ちょっと見てて下さい」と近くあった重機にひょいっと乗り込み、操作し始めた。
次回驚くなかれ。突如、森林にガンダムワールドが展開します!
<次回、気分はパイロット>
今週のZファーマー
Zファーマーとは、自分で考え、工夫や発明を重ねて、クリエイティブな農業を営む農家のことです。

川部正巳さん
滋賀県米原市
占いの人に聞いたら、土か火に関係する仕事が向いてるよって言われたんです。火といえば、消防士でしょ。でも、応募年齢過ぎててあかんかった(笑)。陶芸家、花火師、造園業とかいろいろ考えて、美味しいもの食べるの好きやし、農業がいいかなって思ったんですよね。


