HOME
今週のZファーマー
アグレッシブなZファーマーたち
田んぼに鉄道をつくった男!
![]()
![]()
名前: くまかん(熊野簡易鉄道)さん 三重県熊野市
一番始めに畑を貸してくれたオジさんが『あそこまで開墾してくれたら嬉しいな』って何気なく言ってて、その人が生きているうちに開墾したら恩返しになるかな。まあ、オジさんは忘れているかもしれないけど、自分の中では、やり遂げたいなって。
(text by 鈴木和歌奈)
畑を借りて、米、蕎麦、菜種、ミカン、梅などを栽培。ミカンはミカンジュースに、蕎麦とうどんは打って販売。ときどき、近所の人に頼まれて草刈りや墓の掃除などを行い、冬は出稼ぎにも行く。鉄道は、農作業の合間にコツコツ作る。
冬:ミカンの収穫の出稼ぎ、開墾や鉄道作り
春:田植えとその準備、梅、菜種、小麦の収穫
夏:近所の家の草刈りや蕎麦の種まき、夏休み
秋:稲刈り、蕎麦の収穫
VOL.1 いざ、紀伊半島へ!でも編集長が失踪
2009.11.22 Sun
編集長からナゾの取材依頼
暑い夏の日、世間が衆議院選とのりぴー事件で揺れている頃、編集長から電話がかかってきた。(そう、あの日は暑い夏だった。)
「もしもし、スズキさん、熊野に自分で鉄道を引いてしまった『くまかん』さんという人がいるんです。ちょっと取材してもらえませんか?」
「え?鉄道ですか???」
「はい、農業やりながら農作業のための鉄道を自分で作ってしまったんです。こんな大物は、ザックザックとして取材しないわけにはいかんのです‥」 聞けば、くまかんさんは編集長の知り合いだそうで、近年鉄道が開通したということで、かねてから取材しようと企んでいたらしい。
鉄道って、そんなに簡単に作れるものなのか?「熊野の菅野さん」みたいな名前だから「くまかん」さんなのか?って、その前に、熊野って三重県だっけ、和歌山県だっけ?頭の中にワンサカ疑問が湧いてきた。
なにはともあれ、手作りの鉄道ってどんなものか見てみたいし、くまかんさんにも会ってみたい。運が良ければ乗せてもらえるかも!しかも、紀伊半島って行ったことないし、面白そう!
「行きます!」と返事をし、現地へ向かった。
駅にたどり着くも編集長がいない!
編集長は、先に熊野周辺にいて夏休みを過ごしているという。私は、後から現地入りすることになり新宮駅で待ち合わせとなった。新宮駅は名古屋駅からだと、特急に乗って3時間半かかる。


しかし、ようやく待ち合わせの時間に新宮駅に到着するも、編集長の姿がない。電話しても「この携帯は電波がとどかないところに‥」のアナウンスが流れる。「あれ、見捨てられたのかな?わたし‥」と閑散とした駅で不安がよぎる。
でも、とりあえず待つしかない。駅前の喫茶店で、のりぴー事件のワイドショーをぼんやり見ながら1時間半が経過した。どの局ものりぴーの失踪一色である。
突然、ピロピロと携帯が鳴った。あ、編集長だ!
「編集長!どこで何してるんですか!?」
「スズキさん!申し訳ない。今、下山したところでやっと電波が通じたところであります。もうしばらく駅におってください!!」
下山!?一体、編集長は今まで何していたのだろう‥。もしや、のりぴー探しに紀伊の山まで‥?まさか‥。
齢30にして山を?!
その30分後、編集長とその友達の音無くんが駅にやってきた。「スミマセン!山が売りに出されているのを聞いて、視察していたのであります。山が14万円から競売に出されておってどんなもんかと見に行ったら、道に迷ったり住民の方と話し込んでしまいなかなか帰れなかったのであります」。
齢30にして、山を見にいこうとしている人なんて聞いたことない。一攫千金を狙っているのか、編集長!?
「いえ、普通の山なんですが、山小屋を自分たちで建てて、夏の間住んでみたりできるかもしれません。小屋を建てるワークショップとか、企画したら面白いかもしれません、しかし都会人の妄想か、利休居士の山居のようになれるか、どっちに転ぶかわかりません」
・・・編集長はいったいどこへいこうとしているのだろう。
「それはそうと、すでに2時間遅くなってしまった!大遅刻です!」
そうだ、今日は、くまかんさんの取材がメインイベントなのだ!山の売買に関心している場合ではない。くまかんさんの住む場所は、新宮駅から1時間以上かかるのだという。お昼ご飯のサンマ寿司をかきこみ、音無くんの運転で、山をいくつも越え、くまかんさんのもとへ向かった。
暑い夏の日、世間が衆議院選とのりぴー事件で揺れている頃、編集長から電話がかかってきた。(そう、あの日は暑い夏だった。)
「もしもし、スズキさん、熊野に自分で鉄道を引いてしまった『くまかん』さんという人がいるんです。ちょっと取材してもらえませんか?」
「え?鉄道ですか???」
「はい、農業やりながら農作業のための鉄道を自分で作ってしまったんです。こんな大物は、ザックザックとして取材しないわけにはいかんのです‥」 聞けば、くまかんさんは編集長の知り合いだそうで、近年鉄道が開通したということで、かねてから取材しようと企んでいたらしい。
鉄道って、そんなに簡単に作れるものなのか?「熊野の菅野さん」みたいな名前だから「くまかん」さんなのか?って、その前に、熊野って三重県だっけ、和歌山県だっけ?頭の中にワンサカ疑問が湧いてきた。
なにはともあれ、手作りの鉄道ってどんなものか見てみたいし、くまかんさんにも会ってみたい。運が良ければ乗せてもらえるかも!しかも、紀伊半島って行ったことないし、面白そう!
「行きます!」と返事をし、現地へ向かった。
駅にたどり着くも編集長がいない!
しかし、ようやく待ち合わせの時間に新宮駅に到着するも、編集長の姿がない。電話しても「この携帯は電波がとどかないところに‥」のアナウンスが流れる。「あれ、見捨てられたのかな?わたし‥」と閑散とした駅で不安がよぎる。
でも、とりあえず待つしかない。駅前の喫茶店で、のりぴー事件のワイドショーをぼんやり見ながら1時間半が経過した。どの局ものりぴーの失踪一色である。
突然、ピロピロと携帯が鳴った。あ、編集長だ!
「編集長!どこで何してるんですか!?」
「スズキさん!申し訳ない。今、下山したところでやっと電波が通じたところであります。もうしばらく駅におってください!!」
下山!?一体、編集長は今まで何していたのだろう‥。もしや、のりぴー探しに紀伊の山まで‥?まさか‥。
齢30にして山を?!
「いえ、普通の山なんですが、山小屋を自分たちで建てて、夏の間住んでみたりできるかもしれません。小屋を建てるワークショップとか、企画したら面白いかもしれません、しかし都会人の妄想か、利休居士の山居のようになれるか、どっちに転ぶかわかりません」
・・・編集長はいったいどこへいこうとしているのだろう。
そうだ、今日は、くまかんさんの取材がメインイベントなのだ!山の売買に関心している場合ではない。くまかんさんの住む場所は、新宮駅から1時間以上かかるのだという。お昼ご飯のサンマ寿司をかきこみ、音無くんの運転で、山をいくつも越え、くまかんさんのもとへ向かった。




