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今週のZファーマー
アグレッシブなZファーマーたち
田んぼに鉄道をつくった男!
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名前: くまかん(熊野簡易鉄道)さん 三重県熊野市
一番始めに畑を貸してくれたオジさんが『あそこまで開墾してくれたら嬉しいな』って何気なく言ってて、その人が生きているうちに開墾したら恩返しになるかな。まあ、オジさんは忘れているかもしれないけど、自分の中では、やり遂げたいなって。
(text by 鈴木和歌奈)
畑を借りて、米、蕎麦、菜種、ミカン、梅などを栽培。ミカンはミカンジュースに、蕎麦とうどんは打って販売。ときどき、近所の人に頼まれて草刈りや墓の掃除などを行い、冬は出稼ぎにも行く。鉄道は、農作業の合間にコツコツ作る。
冬:ミカンの収穫の出稼ぎ、開墾や鉄道作り
春:田植えとその準備、梅、菜種、小麦の収穫
夏:近所の家の草刈りや蕎麦の種まき、夏休み
秋:稲刈り、蕎麦の収穫
VOL.6 鉄道をつくりたい!北海道から紀伊までの道のり
2009.12.21 Mon
鉄道への愛が溢れてやまないくまかんさんは、自分の鉄道を持ちたいと30年以上も前から構想していたのだという。東京からどうやって熊野にたどりついたのか。
国鉄は分かってくれない
「小さいころから、自分で鉄道を持ちたいって思っていたんだよね。でも自分は東京生まれだから、土地が高すぎて買えない。で、中学生のとき、国鉄が中学生でも買える値段で土地を売り出してたのを新聞で見たんだよ。
そこで『用地がほしいんですけど』って頼みにいったことがあってね。でも『大人になったら来て』って相手にされなかったんだよ。中学生はもう大人料金で列車に乗っているのに、それはないよね(笑)」
中学生から国鉄へ直談判とは、行動は力なり!そして、くまかんさんは鉄道建設の志を持って北海道へ赴いたのだという。
「21歳のとき、北海道に行って農家の手伝いをしながら、土地を買うことを考えていたんだ。でも、うまくいかなくて東京に戻ってサラリーマンしたんだよね。でも、『鉄道を持つ』っていう、夢が諦められなくて31歳でまた北海道に。ところが、それもうまく行かなくてねェ‥。それで発想を変えて、次は暖かい九州か四国に行こうと思ってね。四国って知ってると思うけど、険しい山を走る路線があってね。大平原の北海道じゃなくて次は四国に行こうかなと。まあ、直行したんじゃ芸が無いから、紀伊半島に寄って、車でフラフラとこの辺りを走っていたんだよ。そしたら、この景色があってね。広大な土地じゃなくて、山間部の風景いかにも日本らしい風景でしょう。この景色を見たその瞬間、ここだって思ったんだよ」
鉄道ありき、で田舎に住んだというくまかんさん。こういう理由で田舎に住んで農業を営むこともありえるんだ!田舎=農業じゃなくてもいいんだ!なんだか新鮮です。
「夢の実現」ではなくこれは入り口
そして、熊野に住んで5年。農業をやりながら、コツコツと鉄道を作り続け、ついにホリカワちゃんを走らせることができた。
「ほぼ出来上がってきて『夢がかなったね』って言う人もいるけど、僕は、夢の入り口にたったところだって思ってる。これから、鉄橋を作ったり、切り通しのところをトンネルに変えたり、改良していくし、メンテナンスも必要。鉄道はね!つくるよりもメンテナンス、保全が大事なんだよ!完成はなくて、逆にそれが楽しみだね。作って終わりだったら面白くないでしょ」
さらなる野望とは‥?
これまでも、線路の長さや場所、傾斜などいろいろ試して今の形にたどり着いたという。でも、それは「試行錯誤」というよりそれ自体が「楽しみ」だったそうだ。そして、今後はもう30mほど線路を伸ばし、鉄橋ありトンネルありの150m簡易軌道にするという。まさに鉄道小宇宙。さらには、なんと、駅舎兼自宅を作る計画まであるらしい。野望は、とどまるところを知らない。
「鉄道があることでこんな山奥でもお客さんが来てくれるのが嬉しいね。全部開通したとしても、お金を払って乗ってもらってビジネスにするのはつまらない。もし、お礼をしてくれるんだったら、草刈りとか農作業を手伝ってもらえると嬉しいかな」
観光スポットにしても十分やっていけそうだが、くまかんさんは、純粋に近所の子どもや遠くからやってきた鉄道マニアを乗せて楽しんでもらうことが好きなようだ。自ら発行している軌道案内には「宣伝は一切不要」と書かれている。大衆向けにして商業主義化するより、少ない人数でゆっくり楽しんでもらいたいという思いがあるようだ。
そうだ、鉄道が立派すぎて、農業のことをすっかり忘れていた!くまかんさんの本業は農業だったのだ。次回は、くまかんさんの畑や農業ライフを見せてもらいます。
来週の火曜日に続きます!
国鉄は分かってくれない「小さいころから、自分で鉄道を持ちたいって思っていたんだよね。でも自分は東京生まれだから、土地が高すぎて買えない。で、中学生のとき、国鉄が中学生でも買える値段で土地を売り出してたのを新聞で見たんだよ。
そこで『用地がほしいんですけど』って頼みにいったことがあってね。でも『大人になったら来て』って相手にされなかったんだよ。中学生はもう大人料金で列車に乗っているのに、それはないよね(笑)」中学生から国鉄へ直談判とは、行動は力なり!そして、くまかんさんは鉄道建設の志を持って北海道へ赴いたのだという。
「21歳のとき、北海道に行って農家の手伝いをしながら、土地を買うことを考えていたんだ。でも、うまくいかなくて東京に戻ってサラリーマンしたんだよね。でも、『鉄道を持つ』っていう、夢が諦められなくて31歳でまた北海道に。ところが、それもうまく行かなくてねェ‥。それで発想を変えて、次は暖かい九州か四国に行こうと思ってね。四国って知ってると思うけど、険しい山を走る路線があってね。大平原の北海道じゃなくて次は四国に行こうかなと。まあ、直行したんじゃ芸が無いから、紀伊半島に寄って、車でフラフラとこの辺りを走っていたんだよ。そしたら、この景色があってね。広大な土地じゃなくて、山間部の風景いかにも日本らしい風景でしょう。この景色を見たその瞬間、ここだって思ったんだよ」
鉄道ありき、で田舎に住んだというくまかんさん。こういう理由で田舎に住んで農業を営むこともありえるんだ!田舎=農業じゃなくてもいいんだ!なんだか新鮮です。「夢の実現」ではなくこれは入り口
そして、熊野に住んで5年。農業をやりながら、コツコツと鉄道を作り続け、ついにホリカワちゃんを走らせることができた。
「ほぼ出来上がってきて『夢がかなったね』って言う人もいるけど、僕は、夢の入り口にたったところだって思ってる。これから、鉄橋を作ったり、切り通しのところをトンネルに変えたり、改良していくし、メンテナンスも必要。鉄道はね!つくるよりもメンテナンス、保全が大事なんだよ!完成はなくて、逆にそれが楽しみだね。作って終わりだったら面白くないでしょ」さらなる野望とは‥?
これまでも、線路の長さや場所、傾斜などいろいろ試して今の形にたどり着いたという。でも、それは「試行錯誤」というよりそれ自体が「楽しみ」だったそうだ。そして、今後はもう30mほど線路を伸ばし、鉄橋ありトンネルありの150m簡易軌道にするという。まさに鉄道小宇宙。さらには、なんと、駅舎兼自宅を作る計画まであるらしい。野望は、とどまるところを知らない。
「鉄道があることでこんな山奥でもお客さんが来てくれるのが嬉しいね。全部開通したとしても、お金を払って乗ってもらってビジネスにするのはつまらない。もし、お礼をしてくれるんだったら、草刈りとか農作業を手伝ってもらえると嬉しいかな」観光スポットにしても十分やっていけそうだが、くまかんさんは、純粋に近所の子どもや遠くからやってきた鉄道マニアを乗せて楽しんでもらうことが好きなようだ。自ら発行している軌道案内には「宣伝は一切不要」と書かれている。大衆向けにして商業主義化するより、少ない人数でゆっくり楽しんでもらいたいという思いがあるようだ。
そうだ、鉄道が立派すぎて、農業のことをすっかり忘れていた!くまかんさんの本業は農業だったのだ。次回は、くまかんさんの畑や農業ライフを見せてもらいます。来週の火曜日に続きます!
今週のZファーマー
Zファーマーとは、自分で考え、工夫や発明を重ねて、クリエイティブな農業を営む農家のことです。

川部正巳さん
滋賀県米原市
占いの人に聞いたら、土か火に関係する仕事が向いてるよって言われたんです。火といえば、消防士でしょ。でも、応募年齢過ぎててあかんかった(笑)。陶芸家、花火師、造園業とかいろいろ考えて、美味しいもの食べるの好きやし、農業がいいかなって思ったんですよね。


