HOME
今週のZファーマー
アグレッシブなZファーマーたち
田んぼに鉄道をつくった男!
![]()
![]()
名前: くまかん(熊野簡易鉄道)さん 三重県熊野市
一番始めに畑を貸してくれたオジさんが『あそこまで開墾してくれたら嬉しいな』って何気なく言ってて、その人が生きているうちに開墾したら恩返しになるかな。まあ、オジさんは忘れているかもしれないけど、自分の中では、やり遂げたいなって。
(text by 鈴木和歌奈)
畑を借りて、米、蕎麦、菜種、ミカン、梅などを栽培。ミカンはミカンジュースに、蕎麦とうどんは打って販売。ときどき、近所の人に頼まれて草刈りや墓の掃除などを行い、冬は出稼ぎにも行く。鉄道は、農作業の合間にコツコツ作る。
冬:ミカンの収穫の出稼ぎ、開墾や鉄道作り
春:田植えとその準備、梅、菜種、小麦の収穫
夏:近所の家の草刈りや蕎麦の種まき、夏休み
秋:稲刈り、蕎麦の収穫
VOL.4 田んぼのための鉄道だった!
2009.12.17 Thu
何のための鉄道?
110mの旅を十分楽しませてもらったあとで、車両を降りて鉄道についていろいろ聞いてみました。
「なんでここに鉄道を作ったかっていうと、この鉄道は農業用の鉄道なんだよ。実際は、お客さんが来ると乗せて楽しんでもらってるけどね(笑)。見てもらえばわかるけど、すごい急斜面だから、田んぼを持っていても、収穫した稲とか、作業用の道具を運んだりするのが大変なのよ。だから、近所の人が『ここにトロッコでもあったらいいのにね~』って言ったの。まあ、何気ない冗談だったかもしれないけど、オレ、やっちゃおっかなって思って作り始めたわけ」
確かに、鉄道の奥には田んぼが何枚か広がっている。でも「作っちゃおうかな?」って思っても、1人で鉄道を作るなんて可能なの?
「小さいころずっと、鉄道が好きで、自分の鉄道を持つのが夢だったんだよね。役立つ鉄道がいいって思ってたから、農業用の鉄道を作ればいいと思ったの。自分の敷地なら、許可不要で鉄道が引けるし。昔、北海道に農業鉄道で『北海道簡易軌道』っていうのがあってね、ここは熊野だから『熊野簡易軌道』にしたのよ。
それで略して『くまかん』って言ってるんだよね。みんな僕のことも『くまかん』って呼んでくれるようになったんだよ」。
なるほど!鉄道と農業ってなじみがあるんですね!
切符や看板、駅など一つ一つ揃っているのは、根っからのテッチャンだからだったからなんだ!
車両よりももっと面白いものとは?!
くまかんさんの鉄道設備はこれにとどまらない、また次なるアイテムがあるらしい。
「これは、ただのテっチャンではなさそうですぞ」とうなる編集長。
「もっと面白いものがあるよ」と、くまかんさんが持ってきたのは、木の板に滑車を取り付けた荷台。
くま:「これ、乗ってみる?」
3人:「え?これに乗れるんですか?」
くま:「うん、3人いっぺんに乗れるから、どうぞ。」
車両も面白いけど、荷台も面白い!
3人乗り込み、くまかんさんが後ろを押すと動きだした。線路の始まりが、緩やかな勾配になっているので、徐々にスピードがつく。
「お~!!!!」
野外ジェットコースターだ!3人とも、大興奮!
「道具を運んだり、穀物を移動させるときは、さっきの車両じゃなく、この荷台を使ってるんだ。レールって一回引くと少ない労力で物が運べるからすごく助かるんだよ。ま、もっぱら近所の子どもが乗って楽しんでるけどね(笑)」
農業のための鉄道というのには合点したけど、そもそもどうやったら線路が引けて鉄道になるのだろうか?
次は、資材の調達について聞く!
来週の火曜日につづきます!
110mの旅を十分楽しませてもらったあとで、車両を降りて鉄道についていろいろ聞いてみました。
「なんでここに鉄道を作ったかっていうと、この鉄道は農業用の鉄道なんだよ。実際は、お客さんが来ると乗せて楽しんでもらってるけどね(笑)。見てもらえばわかるけど、すごい急斜面だから、田んぼを持っていても、収穫した稲とか、作業用の道具を運んだりするのが大変なのよ。だから、近所の人が『ここにトロッコでもあったらいいのにね~』って言ったの。まあ、何気ない冗談だったかもしれないけど、オレ、やっちゃおっかなって思って作り始めたわけ」
確かに、鉄道の奥には田んぼが何枚か広がっている。でも「作っちゃおうかな?」って思っても、1人で鉄道を作るなんて可能なの?「小さいころずっと、鉄道が好きで、自分の鉄道を持つのが夢だったんだよね。役立つ鉄道がいいって思ってたから、農業用の鉄道を作ればいいと思ったの。自分の敷地なら、許可不要で鉄道が引けるし。昔、北海道に農業鉄道で『北海道簡易軌道』っていうのがあってね、ここは熊野だから『熊野簡易軌道』にしたのよ。
それで略して『くまかん』って言ってるんだよね。みんな僕のことも『くまかん』って呼んでくれるようになったんだよ」。
なるほど!鉄道と農業ってなじみがあるんですね!
切符や看板、駅など一つ一つ揃っているのは、根っからのテッチャンだからだったからなんだ!
車両よりももっと面白いものとは?!くまかんさんの鉄道設備はこれにとどまらない、また次なるアイテムがあるらしい。
「これは、ただのテっチャンではなさそうですぞ」とうなる編集長。
「もっと面白いものがあるよ」と、くまかんさんが持ってきたのは、木の板に滑車を取り付けた荷台。
くま:「これ、乗ってみる?」
3人:「え?これに乗れるんですか?」
くま:「うん、3人いっぺんに乗れるから、どうぞ。」
車両も面白いけど、荷台も面白い!3人乗り込み、くまかんさんが後ろを押すと動きだした。線路の始まりが、緩やかな勾配になっているので、徐々にスピードがつく。
「お~!!!!」
野外ジェットコースターだ!3人とも、大興奮!
「道具を運んだり、穀物を移動させるときは、さっきの車両じゃなく、この荷台を使ってるんだ。レールって一回引くと少ない労力で物が運べるからすごく助かるんだよ。ま、もっぱら近所の子どもが乗って楽しんでるけどね(笑)」
農業のための鉄道というのには合点したけど、そもそもどうやったら線路が引けて鉄道になるのだろうか?次は、資材の調達について聞く!
来週の火曜日につづきます!
今週のZファーマー
Zファーマーとは、自分で考え、工夫や発明を重ねて、クリエイティブな農業を営む農家のことです。

川部正巳さん
滋賀県米原市
占いの人に聞いたら、土か火に関係する仕事が向いてるよって言われたんです。火といえば、消防士でしょ。でも、応募年齢過ぎててあかんかった(笑)。陶芸家、花火師、造園業とかいろいろ考えて、美味しいもの食べるの好きやし、農業がいいかなって思ったんですよね。


