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今週のZファーマー
アグレッシブなZファーマーたち
田んぼに鉄道をつくった男!
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名前: くまかん(熊野簡易鉄道)さん 三重県熊野市
一番始めに畑を貸してくれたオジさんが『あそこまで開墾してくれたら嬉しいな』って何気なく言ってて、その人が生きているうちに開墾したら恩返しになるかな。まあ、オジさんは忘れているかもしれないけど、自分の中では、やり遂げたいなって。
(text by 鈴木和歌奈)
畑を借りて、米、蕎麦、菜種、ミカン、梅などを栽培。ミカンはミカンジュースに、蕎麦とうどんは打って販売。ときどき、近所の人に頼まれて草刈りや墓の掃除などを行い、冬は出稼ぎにも行く。鉄道は、農作業の合間にコツコツ作る。
冬:ミカンの収穫の出稼ぎ、開墾や鉄道作り
春:田植えとその準備、梅、菜種、小麦の収穫
夏:近所の家の草刈りや蕎麦の種まき、夏休み
秋:稲刈り、蕎麦の収穫
VOL.7 自給自足より得意分野で勝負!
2009.12.28 Mon
山レイヤー鉄道があった場所から、少し離れたところにある畑に案内してもらった。村や近くの山が見渡せる小高い所にあり、くまかんさんがひと目惚れしたという熊野の景色も一望できる。ちょうど日も暮れるところで、いくつも山が重なり、そこへ夕日が沈んで行く。手前から奥へ続いて重なっている山の色のグラデーションがきれい。
「僕が作っている作物は、米、蕎麦、菜種、ミカン、梅だね。畑は、全部で100枚くらいになるかな。まあ、小さいとはいえ、100枚の畑を管理するっていうのは、自分でもオーバーワークぎみだね」熊野地方は山間部のため、広い農地がとれないので、必然的に段々になっている狭い畑や田んぼを管理することになる。
開墾も恩返し「最初、引っ越してきたときはやっぱりすぐには土地を借りれなくて苦労したなあ。見ず知らずの人間がやってきて畑貸してくれって言われてもびっくりするよね。木や草で荒れていたところを借りて、自分で開墾して畑にしたんだよね。今後は、あそこに見える木がモサモサしているところを、開墾するつもりだよ。
一番始めに畑を貸してくれたオジさんが『あそこまで開墾してくれたら嬉しいな』って何気なく言ってて、その人が生きているうちに開墾したら恩返しになるかな。まあ、オジさんは忘れているかもしれないけど、自分の中では、やり遂げたいなって思うね。」
くまかんさんは、移住者でありなら、今では集落一の開墾者でもある。やはり、集落に荒れた土地が手入れされたほうが集落の人も喜ぶような気がする。開墾が恩返しという発想はすがすがしい。無理に自給自足は目指さない
「なんで、穀物とミカン、梅かというと、自分が得意な作物だからなんだよね。野菜を作る手もあるけど、野菜は、穀物よりも管理が大変でデリケートだから自分には向かないなって思ったね。それに、近所の人が作っている野菜をもらったり、自分の穀物と交換したりできるから、無理に作らなくてもいいと思うんだよね。自分の場合は、自給自足を目指してるわけじゃなくて、苦手なものは買って、得意分野を伸ばしていけばいいと思ってるんだ。数十分、車で走ればスーパーもあるわけだしね。」
田舎暮らしで、全部自給自足しようというのも都会人の幻想なのかもしれない。無理に目指さなくても十分やっていけるのか。家族が何人もいれば、以前取材した柴ちゃん家のように得意な分野に分かれて野菜、お茶、穀物、家畜と自給自足が可能かもしれないが、1人暮らしの場合は、そんなに管理はできないから、くまかんさんのやり方は理にかなっているのかもしれない。次は、くまかんさんの仕事の仕組みについて聞きます。農作業も大変そうなのに、いったいいつ鉄道を作っているのだろう?
来週の火曜日につづきます!
今週のZファーマー
Zファーマーとは、自分で考え、工夫や発明を重ねて、クリエイティブな農業を営む農家のことです。

川部正巳さん
滋賀県米原市
占いの人に聞いたら、土か火に関係する仕事が向いてるよって言われたんです。火といえば、消防士でしょ。でも、応募年齢過ぎててあかんかった(笑)。陶芸家、花火師、造園業とかいろいろ考えて、美味しいもの食べるの好きやし、農業がいいかなって思ったんですよね。


