HOME今週のZファーマーアグレッシブなZファーマーたち103歳のおじいちゃんが店長、やまいも直売店!

今週のZファーマー

青木安治郎さん

ファーマーDATA

名前: 青木安治郎さん 滋賀県愛荘町

みなさんがこうして、訪ねてくれるもんですから元気でおれます。ホンマにありがたいことです。

(text by 鈴木和歌奈

仕事の仕組み

愛荘町の限られた地域でしか栽培できない「秦荘のやまいも」を栽培。収穫したやまいもは、農協へ出荷するほか、自宅の直売店で販売する。形が良いやまいもは1キロ1500円、小ぶりなものは700gで1000円で販売される。普通のやまいも料理のように食べられるほか、お歳暮などの贈答品として贈られたり、高級和菓子の材料としても使われる。スーパーやデパートでは取り扱っておらず、稀少品として売られている。

年間スケジュール

やまいもが商品になるには2年かかる。1年目は種いもを育て、2年目はその種いもを成長させるのだ。まず、1年目の秋に形のいい種芋を選別し、春に畑に植える。ひと夏育てまた秋に掘り起こす。2年目の春に再びいもを植えて、ひと夏越すと秋には大きくなったやまいもが収穫できる。10月半ばから12月まで直売店などで販売される。やまいもが売り切れたら終了。やまいもは適度な水分が必要だったり、肥料を与えすぎると形が悪くなるので、育て方が難しい。

初期投資
星3つ
手間
星5つ
ギャンブル度
星4つ
難易度
星5つ

VOL.02 103歳にして現役!販売、広報、農作業と大忙し!

2010.01.11 Mon
新聞、テレビ、ネットとひっぱりだこ

電車と徒歩で直売所まで行けなくもないが、取材のお願いをしたところ、なんと稲枝駅まで、息子の喜男さんが迎えに来てくれた。直売店まで向かう車中、喜男さんにいろいろお話を伺った。

取材を歓迎してくれた喜男さん。とても気さくなおじさん 「父は2009年12月5日には、103歳です。明治39年生まれなんですわ。この年で、やまいもを販売しているということで、新聞や雑誌、テレビが本当にたくさん取り上げてくれましてね」

明治って、まさに夏目漱石や伊藤博文の時代である。安治郎さんは、明治、昭和、平成と激変の時代を生きて来たのだ!

「去年はうちの父は、NHKの生放送まで出て、宮川大助・花子さんと共演させてもろたんです。インターネットではYahoo!のトップニュースにも載ったんですよ~」

広告効果はかなりのもので、愛知県や、大阪府など遠方からも買いに来てくれるお客さんが増えたとか。Yahoo!に載った際は、岩手の人が「やまいもを売ってほしい」と電話をしてきたらしい。やまいもを見たこともない人まで動かすとは。安治郎さん、大活躍だ。

駅前の住宅地を抜けると平野に田んぼが広がる 103歳にして現役

「耳が遠い以外は本当に元気なんです。去年は家族中が風邪をひいているのに、父は何ともなかったんですよ。年寄りが多いデイサービスに行くよりも、若い人と話せるからと、販売所に立っているほうが好きみたいですわ。農作業もやりますよ。やまいもの栽培は私が主にやっていますが、除草作業や種植えはしはりますからね」

なんと!未だに農作業を行っているとは、ほんとに103歳なんですよね・・・。

「父はずっと農家でして、ショウガを作っていたんです。20数年前に『秦荘のやまいも』を売り出そうと地元の農家が振興会を作って、ウチもやまいもの栽培を本格的に始めたんですよ。私は公務員をしておったんですが、5年前に定年退職したのを機に、私が栽培、家内と父が販売をしておるんです。父は農家だっから骨が丈夫なんでしょうね。特に腰がしっかりしているんですわ」

やまいも畑が点在している。この辺りでは32戸の農家が毎年11万3000トンを生産しているらしい コタツ in プレハブの販売店

田畑の中に住宅がまばらに点在しているところを抜けると、県道沿いに赤い旗が立っているのが見えた。

やまいも直売店が見えた!ちょうどお客さんが買いにきていた 「あれが、ウチの直売店です。自宅の農作業小屋の隣にプレハブを建てて、直売店にしているんですよ。あのプレハブの中のコタツに座っているのが父です。」

いざ、安治郎さんのいる直売店に向かう! 安治郎さんは茶色の革ジャンを来て、コタツでお茶を飲んでいた。静かに座っているだけなのに、なんだかオーラというか存在感がある。「こんにちは!今日はお願いします!!」と言うと、にっこり微笑む安治郎さん。

三十路に近づくにつれ、私も年をとったなあ、なんて思っていた自分が恥ずかしい。100歳を超えて健在な安治郎さんを目の前に、人生まだまだという気がしてきた。

プレハブの中のコタツで店番をしている安治郎さん 安治郎さんに話を伺う前に、やまいもの畑を見せてもらうことになった。次回は、不思議なやまいもができるまで。

今週の金曜日につづきます。

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今週のZファーマー

Zファーマーとは、自分で考え、工夫や発明を重ねて、クリエイティブな農業を営む農家のことです。

川部正巳さん

A.がっぽり型

川部正巳さん

滋賀県米原市

占いの人に聞いたら、土か火に関係する仕事が向いてるよって言われたんです。火といえば、消防士でしょ。でも、応募年齢過ぎててあかんかった(笑)。陶芸家、花火師、造園業とかいろいろ考えて、美味しいもの食べるの好きやし、農業がいいかなって思ったんですよね。

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